春です。心も少し浮き立って、おいしいビールを飲みに出かけたくなる季節の到来です。そこで、ビールそのものはもちろん、一緒に味わう料理も絶品!家で飲むのとはひと味違う、プロが注ぐビールのおいしさと出会えるお薦め店を案内します。
ビールは身近でいて奥が深い飲み物。普段から親しんでいる銘柄でも、お店で飲むとよりおいしく感じる。そんな経験を持つ人も多いはず。
そんな“プロが注ぐビールの極み”を体験できるのが「Fujisawa GARAGE」。この店のビールが、凄いのです!
カウンターに並ぶタップには、ヘイジーDIPAやセッションIPAなど厳選されたクラフトビールが揃う中、メインタップは「ハートランドビール」。この「ハートランドビール」こそ“凄いビール”の正体。代表の瀬川さんに「ハートランドビール」をメインに選んだ理由をうかがうと……。
「ハートランドビール」の魅力は、基本の麦とホップと水だけを使い、しっかりしたモルト感、やわらかな甘さ、アロマホップの香りをハイレベルで調和させている点。ピルスナーの王道ですよね。「ハートランドビール」がベースにあることで、最先端の個性的なクラフトビールも生きてくるんですよ
「Fujisawa GARAGE」が追究しているのは、ビールの生樽の管理からグラスの洗浄、提供する温度、注ぎ方まで徹底的にこだわった“日本一うまいハートランド”。その凄さの一部を紹介します。
まず「ハートランドビール」に使っているのは、レバーの付け根がボール形をした、独特の形状のボールタップ。瀬川さんによれば──。
もともとはベルギーのタップです。手前に引けば液、奥に押せば泡が出る日本の一般的なタップと違い、手前にしか引けない。
ただ、引き方を微妙に調整することで、空気を多く含んだ泡から液体に近いクリーミーな泡、完全な液体まで自在にコントロールできるんです
いわばマニュアル操作を究めたようなタップ。扱い方は難しいが、使いこなせればビールのおいしさが広がる。それが「Fujisawa GARAGE」の注ぎ方で変わる“ハートランドビールの4つのおいしさ”。
左から──
1.スタンダード注ぎ……まず液を注ぎ、きめ細かな泡をのせる。口の中にクリーミーな泡と炭酸の強い液が同時に入り、まろやかな味わいに。
2.一度注ぎ……最初に泡を少しだけ入れ、それに反応させるように液を一気に注ぐ。最も難しい注ぎ方。程よい炭酸感を味わえる。
3.二度注ぎ……最初にグラスから溢れるまで注いだ泡が、適度に液体へ戻るまで待ってから、液を注いで仕上げる。炭酸を抜くことで麦の味わい、ホップの香りを引き出す。
4.ビリビリ……まったく泡を立てずに液だけを注ぐ。いわば缶ビールを輪切りにしなければ体験できない、炭酸感100%の味わい。
飲めば納得。このそれぞれに個性豊かな4つのおいしさを、ぜひ味わっていただきたい!
そして「Fujisawa GARAGE」は、料理がおいしい。ソムリエでもある瀬川さんが“食中酒としてのビール”の魅力を引き立てるため、シェフやスタッフとつくり上げたアメリカンBBQ料理の数々が、“日本一うまいを目指したハートランド”をさらにここでしか味わえない体験へと導いてくれる。
もちろんこの春、“おいしいビールが飲める店”はまだまだあります。下記では、お薦めの6店をご紹介。さあ、おいしいビールを絶品料理と味わいに出かけましょう!
「Fujisawa GARAGE」
【住所】神奈川県藤沢市藤沢971‐1 リベール藤沢第二ビル1F
【電話番号】0466‐90‐3842
【営業時間】17:00~24:30(フードL.O.22:30/ドリンクL.O.24:00)土日祝は12:00~
【定休日】無休
1986年からずっと変わらないおいしさは、これからもずっとシンプルに、素のままに。
一番搾り麦汁だけを使った、贅沢なビール。
飲み飽きることのない、芳醇でしまりのある味わい。
キリンビールお客様相談室
TEL:0120‐111‐560
写真:牧田健太郎