サンドウィッチご一緒に。
京都と抹茶とサンドウィッチと。

京都と抹茶とサンドウィッチと。

京都のサンドウィッチパーラー「ROCCA & FRIENDS PAPIER KYOTO(ロッカ&フレンズ パピエ キョウト)」の人気商品に“至福の抹茶まみれ”がある。ものすごく簡単に言うと、抹茶の食パンを使ったフルーツサンド。「人気のサンドウィッチ×人気の抹茶=至福のデザート」を実現したもので、これは、きっとほかにはないなぁ。

抹茶好きにはたまりません。

「ROCCA & FRIENDS PAPIER KYOTO(ロッカ&フレンズ パピエ キョウト)」で、“至福の抹茶まみれ”を注文できるのは14時以降。13時くらいに入店して、たまごサンドや創作サンドを食べ、その後にデザートとして、この抹茶サンドをオーダーする人もいるという。せっかくだから、たまごも抹茶もという気持ちはよくわかる。

至福の抹茶まみれ
“至福の抹茶まみれ”1,650円。小菓子とお茶が付いてくる。ほうじ茶がたっぷりかかった“くるみほうじ茶まみれ”もあります。こちらは1,550円。

最高級の宇治抹茶をたっぷりと練り込んだ抹茶食パンに、その時季のフルーツ(この日は苺でした)をサンドし、上からこれでもかと抹茶を振りかける。皿が抹茶色なのは、そのためだ。サンドウィッチの上にはホイップクリームと、さらに抹茶。サンドウィッチと器が一体となるほど、抹茶まみれ。なんだか美しい箱庭を見ているようだ。

仲良し女子
静岡から卒業旅行で京都にやって来た仲良し女子。「この店に狙いを定めて来た!」そうだ。たまごサンドと抹茶サンドをしっかり食べて、心から楽しそうでした!

“至福の抹茶まみれ”は手づかみで食べることができないサンドウィッチである。フォークで崩し、お皿の抹茶をギューッと、スーッと擦り付けて味わう。最初は抹茶の香りとほんのりとした苦味が押し寄せてきて、その後にサンドされた苺の甘酸っぱさや生クリームのまろやかなコクが広がっていく。どうやら、抹茶パンにはホワイトチョコも忍ばせてあるようで、抹茶パフェを食べているような濃厚でクリーミーな融合感もある。
とにかく抹茶力が半端ない!抹茶をどっぷり堪能できるサンドウィッチなのだ。

2階に上がると広がる別世界。

実は「ロッカ&フレンズ パピエ キョウト」は、サンドウィッチパーラーだけじゃない。
この店が2倍楽しいと思えるのは、2階で文具などお土産にちょうどいい紙雑貨を販売していることだ。店主がグラフィックデザイナーということもあり、オリジナルの商品をつくっているという。ぽち袋やメッセージカード、ご祝儀袋などなど。どれも和テイストだがデザインがモダン。ついつい、いくつも買ってしまう。

2階
店名にある「PAPIE(パピエ)」は、フランス語で紙のこと。京都タワーだったり、舞妓さんだったり、京都の風物詩をモチーフにしたオリジナル柄のものも多く、京都土産にもぴったり。
入口を入った正面にあるショーケース
入口を入った正面にあるショーケース。サンドイッチを決めて、この場でオーダーをするシステム。
ギフトボックス
ギフトボックスのデザインもポップ。友人たちとのピクニックや楽屋見舞い、手土産にも。
スッキリしてモダンな店内
スッキリしてモダンな店内は、障子や建具、欄間など、町家の趣を残している。
創作デリサンド
創作デリサンド“里芋おかか”400円。むっくりとした里芋とたっぷりの野菜。お揚げも入っていて不思議な食感。柚子胡椒がアクセントになり、おかずを食べている感覚。この後に、デザート感覚で抹茶サンドを食べる気持ちがよくわかります。

ランチして、お土産も買って……。
それでもまだ、京都の名所をめぐる時間はたっぷり残っている。

店舗情報店舗情報

ROCCA & FRIENDS PAPIER KYOTO
  • 【住所】京都府京都市下京区新釜座町735‐2
  • 【電話番号】075‐744‐6688
  • 【営業時間】10:00~18:00
  • 【定休日】月曜
  • 【アクセス】京都市営地下鉄「四条駅」、阪急「烏丸駅」より5分

文:中井シノブ 写真:伊藤信

中井 シノブ

中井 シノブ (編集者・ライター)

京都在住。情報雑誌の編集長を経てフリーの編集、ライターとして活動する。京都の飲食店取材は1万軒以上。趣味は外酒、外飯。著書に『京の一生もん』(紫紅社)、『京都女子酒場』(青幻社)、『奇跡のレシピ』(KADOKAWA)共著などがある。

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