京都のサンドウィッチパーラー「ROCCA & FRIENDS PAPIER KYOTO(ロッカ&フレンズ パピエ キョウト)」の人気商品に“至福の抹茶まみれ”がある。ものすごく簡単に言うと、抹茶の食パンを使ったフルーツサンド。「人気のサンドウィッチ×人気の抹茶=至福のデザート」を実現したもので、これは、きっとほかにはないなぁ。
「ROCCA & FRIENDS PAPIER KYOTO(ロッカ&フレンズ パピエ キョウト)」で、“至福の抹茶まみれ”を注文できるのは14時以降。13時くらいに入店して、たまごサンドや創作サンドを食べ、その後にデザートとして、この抹茶サンドをオーダーする人もいるという。せっかくだから、たまごも抹茶もという気持ちはよくわかる。
最高級の宇治抹茶をたっぷりと練り込んだ抹茶食パンに、その時季のフルーツ(この日は苺でした)をサンドし、上からこれでもかと抹茶を振りかける。皿が抹茶色なのは、そのためだ。サンドウィッチの上にはホイップクリームと、さらに抹茶。サンドウィッチと器が一体となるほど、抹茶まみれ。なんだか美しい箱庭を見ているようだ。
“至福の抹茶まみれ”は手づかみで食べることができないサンドウィッチである。フォークで崩し、お皿の抹茶をギューッと、スーッと擦り付けて味わう。最初は抹茶の香りとほんのりとした苦味が押し寄せてきて、その後にサンドされた苺の甘酸っぱさや生クリームのまろやかなコクが広がっていく。どうやら、抹茶パンにはホワイトチョコも忍ばせてあるようで、抹茶パフェを食べているような濃厚でクリーミーな融合感もある。
とにかく抹茶力が半端ない!抹茶をどっぷり堪能できるサンドウィッチなのだ。
実は「ロッカ&フレンズ パピエ キョウト」は、サンドウィッチパーラーだけじゃない。
この店が2倍楽しいと思えるのは、2階で文具などお土産にちょうどいい紙雑貨を販売していることだ。店主がグラフィックデザイナーということもあり、オリジナルの商品をつくっているという。ぽち袋やメッセージカード、ご祝儀袋などなど。どれも和テイストだがデザインがモダン。ついつい、いくつも買ってしまう。
ランチして、お土産も買って……。
それでもまだ、京都の名所をめぐる時間はたっぷり残っている。
文:中井シノブ 写真:伊藤信