
スタンダードの究極を目指し、「dancyu食堂」と編集部で開発を進めてきたオリジナル焼きそばがついに完成。祭でお披露目されることになりました。もちもちコシのある特注の中太角麺とゴロッと入る煮豚が濃厚なソースを纏って胃袋を奪取。焼きそば好きは必食です!

「dancyu食堂」はdancyuがプロデュースする東京駅直結の気さくな食堂。カウンター中心の店内では生姜焼きなどの定食でお腹を満たしたり、焼売や小鉢をつまみに一杯飲んだりと思いのままに楽しめる。
その新メニューを生み出すべく、2025年初夏から進めてきたのが焼きそばプロジェクトだ。「dancyu食堂」料理長の佐藤正光さんをリーダーに、同食堂を運営する「CLASSIC.INC」とdancyu編集部で開発チームを結成。食いしん坊倶楽部のアンケートに基づき、焼きそばファンに好まれる「王道のソース味」で至高のおいしさを目指して試作を重ねてきた。

なかでも、力を注いだのが麺の開発だ。業務用麺に定評のある栃木県の「中沢製麺」にチームで出向き、小麦粉の配合から厚み・切り幅まで細かくオーダー。国産小麦をベースにオーストラリア産小麦と全粒粉をブレンドした、オリジナルの中太角麺が生み出された。
「中太麺はもちもちした食感と歯切れのよさが両立しますし、角麺なら表面積が広いので焼いたときの香ばしさが際立ちます。見た目にも存在感があるので、麺が主役の焼きそばに最適だと考えました」と佐藤さん。


この麺が主役となるよう、ソースはベーシックな東京のウスターソースに、フルーティーなウスターソースをブレンド。具材は定番のキャベツやもやしを大胆に省き、豚肉は生ではなくバラ肉をあらかじめ煮豚にして加えている。これにより脂の甘味を麺が纏いながらも、食べ疲れすることはなし。さらに、仕上げには乾燥ケールをトッピングして、サクッとした歯ざわりと青のりに似た風味を焼きそばのアクセントに。添えられた生姜の甘酢漬けを合間につまめば口の中がリフレッシュされ、ミックススパイスをかけて味変も可能。まさに考え抜かれた布陣だ。


完成目前の2026年1月には食いしん坊倶楽部の焼きそばラバー4人を「dancyu食堂」に招いて、最終試食会を実施。太麺派と細麺派に好みは分かれていたが、全員が麺の旨さを絶賛。
「やや太めで食べ応えがあるし、焼き目も香ばしくて旨い」「表面がカリッとしてもちもち感もある」「細麺好きでもこの太さなら食べやすい」といった声が上がった。具材の煮豚も「麺の中にゴロッと豚肉が入っていてインパクトがある」「脂の甘味がソースに合う」「ほろっと柔らかく、これだけでお酒のつまみにしたいくらい」と大好評。乾燥ケールには「青のりと違って歯につかないのが嬉しいです」という意見も。生姜の甘酢漬けや味変スパイスも評判は上々で、特にスパイスは「途中でかけると食欲が盛り返す」との高評価が相次いだ。
2種類のソースをブレンドした甘く濃厚な味わいは酒を呼びまくるようで、「ビールが欲しい」「レモンサワーやすっきりしたジンソーダが合いそう」と試食メンバーが身悶えする一幕も。主菜としてはもちろん、酒のつまみにもなる焼きそばがめでたく完成したのである。

そんな焼きそばラバーお墨付きの一皿が「dancyu食堂」でのデビューよりひと足早く、祭でお披露目される。会場にはビールやレモンサワー、ジンソーダも並ぶので、シュワッと爽快な一杯をお供に魅惑の焼きそばをぜひお試しあれ。
文:上島寿子 撮影:海老原俊之、姫野慶太(CLASSIC INC.)