
フルーツそのものよりも、野菜そのものよりも、そのおいしさを感じるジェラート。京都の「ともみジェラーto」は、素材の味を最大限に引き立てるジェラートをつくってきたジェラテリアだ。生産者から直接届く四季折々の食材を使って、愛情たっぷりにつくられたジェラートの数々を召し上がれ。

イタリアで修行したことで、日本の食材の持ち味に気付き、「日本のおいしいジェラートをつくりたい」と思うようになったと話す店主の森兼ともみさん。
「ジェラートって、素材の味が最も活きる、素材の味をダイレクトに届けられるスイーツだと思うんです。構成がシンプルなので、焼き菓子などよりも、主役になる素材の含有率が高いんですよね」
つまり、ちょっと驚くほど原価率が高い、ということでもある。
「例えば北海道のくるみは、殻ごと送ってもらって、直前に殻を割って使っています。野生的な場所で育っているので、鹿とか動物たちがライバル。初めて食べたとき、まるでメープルのような香りがして、ほかでは味わえない濃厚なおいしさにびっくりしました。希少なものを農家さんにお願いして押さえてもらったものなので、やっぱりちょっと価格は高くなってしまいます。だけどdancyu祭に来てくださるお客様には、このおいしさを絶対わかってもらえるんじゃないかと(笑)」

とにかく素材選びが第一。森兼さんはおいしい素材を求めて、日本全国の生産者へ会いに行く。
そして、おいしい素材の生産者から、また別の素材の生産者を紹介されることもたびたびある。店名の「to」には、誰かと誰かがつながっていくという想いが込められているが、こんなふうにコツコツと繋げてきたご縁が、「ともみジェラーto」のバラエティ豊かなフレイバーとなっているのだ。
ジェラートとしては想像しにくいような素材も多いが、「未知の味のほうがワクワクします。素材そのものよりもジェラートのほうがおいしいとなったら、最高ですね」と森兼さん。
ほかでは食べられない至高のジェラートばかり。祭の会場で味わうのはもちろん、お土産にもぴったりだ。
文:藤井志織