
せんべいの常識を覆す圧巻の濃厚さ!米菓市場を長年けん引し続ける亀田製菓が一切の妥協なしで開発した「技のこだ割り」シリーズがdancyu祭に初登場します。素焼きのせんべいを“あえて割る”ことで、断面まで特製醤油だれがじわじわ浸透。噛むほどに広がる醤油の旨味と堅焼きならではの食感は、ビールとの相性も抜群です。やみつき必至のおいしさをぜひ会場で体験してください。




「技のこだ割り」と雄々しいタッチで描かれた袋に入るのは、大きさも形もさまざまな割れせんべい。一つ手に取り頬張れば、ガリッ、ボリッ、ザクッと力強い噛み応えが脳天に響きわたる。香ばしさとともに押し寄せるのは濃厚な特製醤油だれの旨味。噛むほどに米の甘味と一体になり、もう一つ、あと一つ……と手が止まらなくなる。やみつきになるおいしさとはこれをいうのだろう。
そもそも割れてしまったせんべいは、米菓業界では「久助」と呼び本来は二級品の扱いだ。しかし、この品は「割れてしまった」のではなく、「あえて割った」ところにおいしさの秘密がある。
なぜわざわざ割るのか。狙いは割ったときにできる断面だ。
一般的な丸いせんべいの場合、醤油だれがつくのは表面のみ。しかし、割ることで凹凸のある断面にも醤油だれがたっぷりとしみ込む。それによりたれがしみた部分の表面積も増えるから、旨味がより濃く鮮烈に感じられるというわけだ。
味つけにもポイントがある。このせんべいのために開発されたのは、濃口醤油とたまり醤油をブレンドした濃厚醤油だれ。これを丹念に二度づけしているため、味わいに奥行きが生まれて余韻まで香ばしい。
そんな濃厚な味わいをより印象づけるのは、堅焼きせんべいならではの刺激的な噛み応えだ。仕事や勉強の合間に食べると「ストレス発散になる」との声も聞こえてくるほど。
荒武者のような骨太な味わいは唯一無二。このおいしさにほれ込み、何度もリピート買いするコアなファンが多いというのもうなずける。
「技のこだ割り」を手掛けているのは米菓のトップメーカー、亀田製菓。「亀田の柿の種」や「ハッピーターン」をはじめ多彩な人気商品があるなかで、2008年に発売されたこの品は伝統的なせんべいの製法をベースにしながら、あえて「割る」ことで付加価値をつけたエッジの立った商品といえる。
「きっかけになったのは、ある店で売られていた割れせんべいでした。割れた断面まで醤油だれをしみ込ませてあり、丸いせんべいよりも濃厚さが強く感じられる。これをヒントに今までにない弊社独自のせんべいを生み出せないかと開発が始まりました」
こう話すのは「技のこだ割り」を担当するマーケティング戦略部の佐藤唯さん。
特に難航したのは割り方だったという。一見簡単そうだが、圧力のかけ方によって粉々になったり、二等分になったり。ちょうどいいひと口サイズに割るために試行錯誤を繰り返したそうだ。
さらに、特製醤油だれの配合や二度づけによる濃度の調整など完成までに5年の歳月を費やしたというから妥協は一切なしだ。
発売から20年近くたつ間には、期間限定を含めさまざまな味のバリエーションも生まれている。現在、濃厚醤油とともに定番として並ぶのは旨辛唐辛子と濃厚梅だれの2商品。

2014年に投入された旨辛唐辛子は、コチュジャンと豆板醤という韓国と中国の辛味調味料をブレンドした特製のたれが特徴だ。
「コチュジャンと豆板醤はただ辛いだけでなく、発酵による深い旨味があるところに着目しました。その調和を生かしながら、二度づけ製法により濃厚な味に仕上げています」(佐藤さん)
確かに、口にすると辛さの奥からまろやかな旨味が持ち上がり、鼻に抜ける香りもふくよか。激辛を売りにする商品とは一線を画す味わい深さだ。
一方、濃厚梅だれは、もともとは期間限定のフレーバー。発売されるや梅味好きの間で話題沸騰となり、「販売期間が終わらないうちに」と買いだめする熱烈なファンが続出していることから、晴れて今年3月に定番へと昇格した。
佐藤さんによれば、人気の秘密は梅味の濃さにあるという。割った生地をまずつけ込むのは、鰹節の旨味を効かせた特製梅だれ。その上にたまり醤油をまとわせ、さらに梅酢を使った醤油だれをかけ、仕上げに紀州産南高梅の乾燥梅肉を追いがけする。すなわち、渾身の四度づけ!口に入れた瞬間にまず梅の香味が広がり、噛むうちに梅酢の爽やかさや鰹節と醤油が醸す旨味とコクが万華鏡のように次々と現れる。やさしい後味にもほっこり。梅味マニアでなくてもまとめ買いしたくなる。
dancyu祭では「技のこだ割り」3種を単品で販売するほか、3種と姉妹品の堅揚げ餅「堅ぶつ」をオリジナルトートバッグに詰め合わせたセットも用意される。祭土産にもってこいだが、会場でアルコールドリンクとのペアリングをぜひ試してみてほしいと佐藤さんは言う。
「おせんべいというとお茶請けのイメージが強いのですが、『技のこだ割り』はお酒のおつまみとして楽しむ方がとても多いのです。例えば、濃厚醤油はビールと相性抜群。ビールの苦味やしゅわっとした飲み心地によって、醤油だれの香ばしさや甘味がより一層引き立ちます」(佐藤さん)

対して、旨辛唐辛子にはレモンサワーやハイボールがオススメ。爽快な飲み口は重厚感のある辛さとバランスがよく、飲むたびに舌がリフレッシュされるので無限ループ状態になる。
濃厚梅だれもレモンサワーと好相性だが、
「実は芋焼酎もよく合うんですよ。弊社の研究所で調べたところ、芋焼酎と梅だれには共通する成分があり、一緒に味わうことで梅だれの果実感が強調され、甘く華やかな香りが立ち上がります」
飲む酒に合わせて特製だれの味を選ぶか、特製だれの味から酒を決めるか。あるいは3種まとめて食べ比べをするのも楽しいだろう。ともあれ、一度、封を開けると止まらなくなるので、お土産用は別に確保しておくのが正解だ。

編集:出口雅美(maegamiroom) 文:上島寿子 写真:伊藤菜々子