
例年のdancyu祭で大盛況の賑わいを見せる日本酒スタンド。今年は、日本酒ファンが聖地と仰ぐ酒のセレクトショップ「IMADEAYA」が祭の会場に初出陣。『日本酒dancyu』に掲載された人気銘柄を筆頭に、若手注目蔵の新進ブランド、秘蔵の熟成酒やプレミアム版の限定酒など、「IMADEYA」ならではの多彩なラインナップに期待が高まる。
1962年創業の酒販店「IMADEYA」は、首都圏を中心に7店舗を構える。国産を中心に選りすぐった日本酒、ワイン、焼酎を取り揃え、とりわけ日本酒では全国約200社の蔵元との取引による商品数の幅広さ、徹底した品質管理に定評がある。
「お酒っておもしろい」をキーワードに、実店舗での小売と卸売以外にもオンラインショップ運営、角打ち営業、世界21ヶ国への海外輸出業、国際的な日本酒資格取得のためのスクール開設など、多チャンネルでの酒販事業を展開してきた。
“祭セレクション”の日本酒は、全25蔵の26アイテム。『日本酒dancyu vol.1』誌上で紹介された“ゴールデンエイジ”の5蔵(「而今」「寶剱」「七本鎗」「冩樂」「貴」)をはじめ、「伯楽星」「仙禽」など実力蔵の掲載ブランドが揃い踏み。
「IMADEYA」が推す注目の若手蔵として、新潟の「雅楽代」、愛知の「孝の司」、クラフトSAKEの「haccoba」、“飛轉”シリーズが好評の秋田「飛良泉」ほか、新進気鋭組の日本酒も充実のラインナップ。すっきりとフルーティーな吟醸系、米の旨味がふくよかにのった純米酒、ピュアな透明感が際立つモダンスタイルの生酛など、個性豊かな顔ぶれが並び、飲み比べの楽しみが尽きない。
「いずれも蔵を代表する味わいを主軸に選んでいます。祭の会場でどれを飲もうか迷ったら、スタッフにぜひ相談してください」と話すのは、商品コミュケーション部の安藤大輔さん。「IMADEYA」で取り扱う日本酒、ワイン、焼酎などのお酒は、いずれも国内外の蔵やワイナリーへ社員が直接足を運び、造り手との信頼関係を築いた上で取り揃えたものばかり。
味わいの特徴はもちろんのこと、酒蔵の背景やストーリーまで熟知しているからこその、飲み手目線に立った細やかな提案も「IMADEYA」が得意とするところ。祭の会場にも、日本酒の知識も経験も豊かなプロのスタッフ6名がスタンバイ。お目当ての祭メニューに合わせて、ぴったりの一杯を選んでもらうのも楽しそうだ。
「IMADEYA」が以前から注力してきた取り組みのひとつに熟成酒がある。最低3年を熟成基準としており、かねてから熟成のポテンシャルありと見込んだ銘柄を自社セラーでねかせる試みを重ねてきた。2023年には自社熟成庫「IMADEYA AGING LABORATORY」を開設し、熟成基準に達した日本酒を「IMADEYA AGING」として初リリース。
今回の祭会場では、同シリーズから2020年ヴィンテージの「貴」と「木戸泉」の2ブランドを1杯(100ml)1,500円のスペシャルプライスで提供する。巷では出会う機会が少ない希少な熟成古酒の味わいを、dancyu祭でぜひ体験してみたい。
※飲酒は20歳になってから。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児
文:堀越典子 撮影:伊藤菜々子