東京・南青山の中国料理の名店「慈華」の逸品が、今年も祭に参上!いずれもスパイスの香りと旨味が際立つモツ入りの火鍋カレーと四川名菜「よだれ鶏」の2本立て。痺れるばかりの口福に満たされてください。
料理名からそそられる“火鍋カレー”は、「慈華」のスペシャリテでもある四川火鍋のスープに、同店の賄い料理でナンバーワンの人気を誇るという豆カレーのレシピを合わせた祭限定のスペシャルメニュー。
火鍋のスープは生姜、唐辛子、ナツメ、クコの実など、火鍋材料としておなじみの香辛料や生薬20種類以上に、牛脂のコクを加えてじっくり煮出した”醤”がベース。
ここに、カルダモンやクミン、コリアンダーをはじめカレー特有のスパイスを重ね、豚モツや黒インゲン豆、大豆などの具材とともに煮込み、完成させている。
本場の重慶火鍋の流儀にならい、具材の肉はコラーゲンたっぷりの豚モツを採用。独特の歯ごたえと豆のほくほく感、ずんと沁みわたるスープの旨味で食べ飽きない。真っ赤な色味とは裏腹に辛味はマイルド。次の一口を誘う爽やかさがあり、最後の一滴までおいしく飲み干せる。
ほどよい辛みのパンチとスパイス感、旨味の三位一体は、もう一品の「よだれ鶏」でも健在だ。余熱で仕上げた鶏肉のむね肉の皮はぷるぷる、身はしっとりと柔らかで、花椒の香り豊かなタレをたっぷり絡ませて。辛すぎないから主役の鶏の味を損ねず、旨味の深さは二倍増しに。火鍋カレーと合わせて二皿、余裕でぺろりといけること請け合いだ。
「火鍋カレー」と「よだれ鶏のタレ」は、揃って物販品も用意。会場で感激した味わいを、家ごはんでもそのまま再現できるのがうれしい。
※当日は内容や盛り付けが変更になる場合もあります。
文:堀越典子 撮影:海老原俊之