沖縄の名店「宗像堂」でパンづくりを学んで卒業し、東京・代々木の住宅街に店を構える「パン屋塩見」。薪火の熱で焼き上げる、唯一無二のパンを、今回は焼きたてを会場に直送し販売します!
生まれ育った神奈川県小田原で、一度は小学校の先生になった塩見聡史さん。しかし、子供の頃から好きだった淡水魚の研究をするため、思い立って琉球大学大学院に進んだところから運命が大きく動き出す。たまたま手にした雑誌で記事を読んだ、「宗像堂」でアルバイトを始めたところ、パンづくりに魅了されてしまった。
自然の力で発酵させたパンを、薪窯で焼く。こんな風にして生きていく方法があるんだ、と気づいてからは、もう別の道は考えられなくなった。
東京・代々木にある元建築事務所の一角を借りられることになってから、2020年秋のオープンまで、工事期間は1年近くに及ぶ。なぜなら、小田原から代々木まで、友人・知人・親の手も借りて約10トンのレンガを運び、一つ一つ手で積んで薪窯をつくったから。
薪火という自然のエネルギーを活かしてつくるパンは、日によって味もコンディションも変化する。ただし、そのあたたかでゆるやかな毎日の変化を、つくる本人も、お客さんたちも楽しんでいる。
※当日は内容や盛り付けが変更になる場合もあります。
撮影:伊藤徹也 文:編集部