カレーのスペシャリスト水野仁輔さんと、出張料理ユニット「東京カリ~番長」のリーダー・伊東盛さんらが手がける移動販売「カレーの車」。オレンジとレモンをテーマにしたカラフルな2色のカレーを携えて、dancyu祭にも出動!
ランチタイムのオフィス街に現れたのは1台のフードトラック。準備をする傍らでは、開店待ちの列がどんどん延びていく。スタッフの1人としてお客さんに笑顔を向けるのは、“カレースター”(糸井重里さん命名)こと、水野仁輔さん。カレーに関する著書100冊超、使い切りスパイスセットの販売やカレー学校の先生など幅広く活躍するカレーのスペシャリストだ。
このフードトラック「カレーの車」は、水野さんが東京カリ~番長のリーダーたちとチームを組んで運営。オリジナルのスパイスカレーをつくって販売する移動カレー部隊なのである。別名カリーソルジャー!いつどこに現れるかはSNSのみで発信される。それでも毎回、売り切れ仕舞いの大盛況で、「ここのカレーはひと味違って絶品なんです」という熱烈なファンもいるほどである。
でも、なぜカレーの移動販売を?
水野さんに聞いてみた。
「目的は、スパイスカレーを家庭の食卓に広めること。家庭のカレーは市販のルウを使うのが一般的ですが、スパイスからつくればもっと楽しくておいしくなる。そのためには味を知ってもらうのが先決だから、カレーの車を走らせているんです」
今年のdancyu祭には、そんなカレースターが率いるカレーブースが登場。販売されるのは、土日を合わせて2種類のスパイスカレーだ。
27日(土)に繰り出されるのはオレンジチキンカレー。その名の通り、オレンジ色に輝くカレーにはみかんの果肉をジュースにして投入。フェンネルシードの甘い香りを纏わせた、ほんのりフルーティーな味わいが後を引く。
一方、28日(日)にはレモンチキンカレーが登場。レモン果汁にセロリシードの青い香りとほろ苦さを組み合わせて、初夏にぴったりの爽やかなフレーバーに仕上げられている。
これらのカレーに加えてインドのおかず2種類も日替わりで用意され、トッピングすればおいしさは倍増。
食べたくてもなかなか口にできない神出鬼没のスパイスカレーだけに、土日通って2種類とも制覇すべし!
ちなみに、水野さん率いるカレーの車は2017年からスタートし、繁華街やオフィス街などに出動。すべてチキンカレーで、オレンジ&フェンネル、レモン&セロリシード、プラム&オールスパイスのうち、いずれか1種類が販売される。
直近の予定は、4月3日、4月10日の2日間。いずれも場所は銀座ソニーパーク(地下3階)。時間は11時30分~14時30分の予定。売り切れることもあるので早めに出かけたい。そのほか、5月5日には六本木ヒルズでのイベントにも出店予定。
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文:上島寿子 写真:伊藤菜々子