個性の強い鯖の燻製にサワークリームをまとわせ、軽やかで爽やかなディップに。さらにもう一品、ほっとする味わいのおひたしもご紹介します。自他ともに認める大の酒好きの料理研究家、藤井恵さんに、旬の食材を取り入れた体に負担のないおつまみレシピを教えてもらいました。
鯖の燻製のコクと旨味が、サワークリームの程よい酸味とミルキーな味によく合います。ゆでたじゃがいもにたっぷりのせるのも美味。
鯖の燻製 | 130g(市販品) |
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サワークリーム | 100g |
胡椒 | 適量 |
大根 | 適量(薄切り) |
鯖の燻製は皮と骨を取り除き、身をほぐしてすりつぶす。
サワークリームと①をなめらかになるまでよく混ぜる。器に盛って胡椒をふり、大根を添える。
だしを吸ったせりと油揚げが、しみじみ呑みたいときのよき相棒に。せりの根っこは捨てずに素揚げにしておひたしに加えるのもお薦めです。
せり | 100g |
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油揚げ | 1枚 |
A | |
・ だし | 1カップ |
・ 醤油 | 小さじ1 |
・ 塩 | 小さじ1/3 |
鍋に湯を沸かし、せりをさっとゆでる。ザルにあげて水気を絞り、長さ3cmに切る。
油揚げはフライパンや焼き網で両面をこんがりと焼き、縦半分に切り、横から幅7~8mmに切る。
鍋にAを入れて火にかけ、煮立ったら②を加えて中火にし、1~2分煮る。火を止めて冷まし、せりを加えて味をなじませる。
料理研究家。生粋の呑んべえで日々、晩酌を欠かしたことはなく、休肝日はほぼゼロ。とはいえ、管理栄養士としての知識とこれまでの経験を生かし、ヘルシーでおいしいつまみレシピを雑誌や書籍、テレビなどで紹介している。酒好きにお薦めの著書は『居酒屋ふじ井』(永岡書店)、『世界一美味しい!やせつまみの本』(主婦と生活社)など多数。趣味は居酒屋巡りと温泉。最近では長野の別荘で、地物の食材でつまみをつくり、信州の地酒を味わうのが至福の時間。
※この記事は『四季dancyu 2022 冬』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:ローラン麻奈