夏の和風スイーツ
優しい甘味が広がる"すいか水玉寒天"

優しい甘味が広がる"すいか水玉寒天"

すいかのみずみずしさとひんやり感を生かしながら、食感も楽しい夏のデザートです。おうちで手軽につくれる涼しげな和風スイーツを、料理研究家の坂田阿希子さんに教えてもらいました。

“すいか水玉寒天”をつくる

半透明な寒天の中に、丸くくりぬいたすいかと粒々あずき。赤い水玉模様が愛らしい、夏ならではのすいか寒です。
パウンド型でつくって切るとエッジが立ってきれいです。

材料材料 (17×8×高さ7cmのパウンド型1台分)

棒寒天1本(8g)
上白糖120g
小玉すいか1/2個
すいか果汁約60ml
ゆであずき20g(ドライパック)

1下準備

寒天は大きめにちぎり、たっぷりの水に浸して一晩ほど置いて戻す。

2すいかをくりぬく

すいかはくりぬき器で丸くくりぬき、種があったら除く。くりぬいたときに出たすいかの果汁を60mlほど取りおく。

すいかをくりぬく

3寒天を溶かす

鍋に水500mlを入れて火にかけ、沸騰したら、寒天の水気をしっかりと絞って小さくちぎりながら加え、ゴムベラで混ぜながら煮溶かす。

寒天を溶かす

4上白糖を加える

上白糖を加えて溶かし、すいかの果汁を加えて混ぜる。

上白糖を加える

5漉す

万能漉し器などで漉しながらボウルに移す。ボウルの底を氷水に当てておくと冷めるのが早い。

漉す

6型に流し込む

型の内側を水で濡らし、氷水を張ったバットの上に置く。⑤の寒天液を薄く流し入れ、少し
固まってきたら、すいか適量を入れ、あずき少々を散らす。

型に流し込む

7すいかとあずきを入れる

寒天液をさらに流し入れ、すいかとあずきを入れる。これを3〜4回繰り返す。

すいかとあずきを入れる

8冷やし固める

すべて入れ終わったら表面をならす。ラップをして冷蔵庫でしっかりと冷やし固める。固まったら型から出し、切り分ける。

冷やし固める
完成
好きな厚さに切り分けてガラスの器に盛ります。断面も赤い水玉模様になって涼しげ。
すいかジュース
くりぬいたあとのすいかは適当な大きさに切ってできる限り種を除き、ミキサーにかけてジュースに。甘味が足りなければガムシロップを足して。

教える人

坂田阿希子

坂田阿希子 料理研究家、「洋食KUCHIBUE」店主

フランス菓子店やフランス料理店での経験を重ねたのち、料理研究家として独立。2019年に東京・代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープンし、オーナーシェフとして厨房で腕をふるう。同店で開催する料理教室も人気。『温かいからおいしいお菓子』『おやつ教本』などお菓子部門の著書も多数。

この記事は『四季dancyu 2022 夏』に掲載したものです。

四季dancyu2022夏
四季dancyu2022夏
A4変型判(120頁)
2022年6月8日発売/1,100円(価格)

文:松原京子 撮影:木村拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。