
すいかのみずみずしさとひんやり感を生かしながら、食感も楽しい夏のデザートです。おうちで手軽につくれる涼しげな和風スイーツを、料理研究家の坂田阿希子さんに教えてもらいました。
半透明な寒天の中に、丸くくりぬいたすいかと粒々あずき。赤い水玉模様が愛らしい、夏ならではのすいか寒です。
パウンド型でつくって切るとエッジが立ってきれいです。
| 棒寒天 | 1本(8g) |
|---|---|
| 上白糖 | 120g |
| 小玉すいか | 1/2個 |
| すいか果汁 | 約60ml |
| ゆであずき | 20g(ドライパック) |
寒天は大きめにちぎり、たっぷりの水に浸して一晩ほど置いて戻す。
すいかはくりぬき器で丸くくりぬき、種があったら除く。くりぬいたときに出たすいかの果汁を60mlほど取りおく。

鍋に水500mlを入れて火にかけ、沸騰したら、寒天の水気をしっかりと絞って小さくちぎりながら加え、ゴムベラで混ぜながら煮溶かす。

上白糖を加えて溶かし、すいかの果汁を加えて混ぜる。

万能漉し器などで漉しながらボウルに移す。ボウルの底を氷水に当てておくと冷めるのが早い。

型の内側を水で濡らし、氷水を張ったバットの上に置く。⑤の寒天液を薄く流し入れ、少し
固まってきたら、すいか適量を入れ、あずき少々を散らす。

寒天液をさらに流し入れ、すいかとあずきを入れる。これを3〜4回繰り返す。

すべて入れ終わったら表面をならす。ラップをして冷蔵庫でしっかりと冷やし固める。固まったら型から出し、切り分ける。




フランス菓子店やフランス料理店での経験を重ねたのち、料理研究家として独立。2019年に東京・代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープンし、オーナーシェフとして厨房で腕をふるう。同店で開催する料理教室も人気。『温かいからおいしいお菓子』『おやつ教本』などお菓子部門の著書も多数。
この記事は『四季dancyu 2022 夏』に掲載したものです。

文:松原京子 撮影:木村拓