坂田阿希子さんの「洋食店のサンドイッチ」
ザワークラウトの酸味がアクセント!"ハンドプレスサンド"

ザワークラウトの酸味がアクセント!"ハンドプレスサンド"

1枚にコンビーフ、もう1枚にザワークラウトをのせてオーブントースターで焼き、アツアツのところを両手で合わせてプレス。絶対おいしいに決まってる!料理研究家で、代官山の洋食店のオーナーシェフでもある坂田阿希子さんに、本格的な洋食店のサンドイッチを教わりました。

“ハンドプレスサンド”のつくり方

コンビーフとザワークラウトの相性はぴったり。溶けたチーズがくっつけ役となって手だけでホットサンドがつくれる。

おいしさのコツ!
コンビーフはロシアンソースを混ぜてクリーミーで濃厚な味わいにし、ザワークラウトのキャベツは熱湯をかけてしんなりさせてから味をつけると、口当たりががぜんよくなる。

坂田サンドの基本1

バターはもちろん、マヨネーズ、からしマヨネーズ、からしバターなどは、パンの端まできっちりと塗るのがおいしさの基本。パンとフィリングの間に壁をつくってフィリングの水分がパンにしみ込むのを防ぐ役割も。

パンの端まできっちりと塗る

材料材料 (2人分)

ライ麦入り食パン4枚(8枚切り)
コンビーフ1缶(100g)
〈ザワークラウト〉
 ├ キャベツ1/4個
 ├ 酢大さじ3
 ├ 砂糖大さじ2
 ├ 塩小さじ2/3
 ├ 黒胡椒少々
 └ オリーブオイル小さじ1/2
〈ロシアンソース〉
 ├ マヨネーズ大さじ3
 ├ トマトケチャップ大さじ1
 ├ タバスコ少々
 ├ パプリカパウダー小さじ1/4
 ├ 黒胡椒少々
 └ 塩小さじ1/3
〈からしバター〉
 ├ バター30g
 └ からし小さじ1/3
スライスチーズ2枚(チェダー)

1ザワークラウトをつくる

キャベツをせん切りにしてザルに入れ、熱湯を回しかけてさっと混ぜ合わせ、しんなりさせる。

ザワークラウトをつくる

2調味料と和える

まだ温かいうちに水気を絞ってボウルに移し、酢、砂糖、塩を加えて混ぜ合わせ、胡椒、オリーブオイルを加えて手で混ぜる。

調味料と和える

3コンビーフとソースを混ぜる

コンビーフはほぐして別のボウルに入れる。ロシアンソースの材料を混ぜ合わせてコンビーフに加えて混ぜる。

コンビーフとソースを混ぜる

4からしバターを塗る

からしバターの材料を混ぜ合わせてパンに塗り、2枚一組にする。1枚にザワークラウトをのせ、もう1枚に3のコンビーフをたっぷりと塗る。

からしバターを塗る

5チーズをのせる

コンビーフの上にチーズを1枚ずつのせる。切るなどしてパンのサイズに合わせて調整を。

チーズをのせる

6焼く

すべてのパンをオーブントースターに入れ、コンビーフの上のチーズが溶けるまで焼く。

焼く

7パンを手に持つ

コンビーフのパン、ザワークラウトのパンを左右の手でそれぞれ持つ。

パンを手に持つ

8仕上げ

両手を合わせてギュッと押し、フィリング同士をくっつけ、切り分ける。

仕上げ
完成

教える人

坂田阿希子 料理研究家

坂田阿希子 料理研究家

フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。

※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ」に掲載したものです。

dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ
dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ
A4変型判(120頁)
2022年11月30日発売 880円(税込み)

文:松原京子 写真:木村 拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。