分厚いベーコンと溶けたチーズの相性は最強!ハイカロリーと知りつつも、ついリピートしたくなるホットサンドの紹介です。遊び心がいっぱいの“工作”にもご注目。重ねるだけでは終わらないガストロノミックな“肉サンド”秘蔵レシピ第12弾。東京・神楽坂にある大人気のビストロ「BOLT(ボルト)」のオーナーシェフの仲田高広さんが指南します。
とろりと溶けたシュレッドチーズを垂れるままに固めると、ごらんのとおりの王冠型に。ベーコンとチーズとバター、3つの濃厚な旨味を吸い込ませ、焼き目の下に封じ込めたトーストのおいしさに頬が緩みっぱなし。濃いめに淹れたコーヒーの苦みがよく似合う。
ベーコン | 100g(塊) |
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食パン | 2枚(全粒粉/1.5cm厚さ) |
シュレッドチーズ | 90g(チェダー、コンテなど数種類のミックスタイプ) |
バター | 16g(塩分不使用) |
フレンチマスタード | 小さじ1/2 |
バター | 小さじ1/2(スプレッド用、塩分不使用) |
ベーコンは1cm厚さに切る。フライパンに入れて火にかけ、脂がしみ出してカリッとするまで焼く。
食パン2枚の片面にバターを塗り、1枚分にマスタードを重ねて塗る。
②のマスタードを塗った面に①、シュレッドチーズ30g分をのせ、もう1枚で挟む。
フライパンにバター半量(8g)を入れて弱火にかけ、溶けたら③を入れ、アルミホイルを被せた上から重しをして約2分焼く。片面が焼けたら、いったん取り出し、残りのバター(8g)を足してパンの裏面を下に戻し、同様に焼く。
パンを取り出した後のフライパンの油を拭き、チーズ30gを円形に広げて弱火にかけ、④を戻してのせる。
チーズが完全に溶けたら火を消し、ヘラにパンをのせて持ち上げる。溶けたチーズが固まったら、フライパンに残りのチーズ30gを足して再び弱火にかけ、パンを裏返しにのせてチーズをからめ、火を止める。クラウン型が上になるように盛り付ける。
1981年生まれ。東京都出身。調理師学校卒業後、東京・銀座にあるフレンチの名店「マルディグラ」や、「レスプリミタニ」(閉店)で修業。その後フランスでの修業を経てオーストラリアへ。メルボルンのレストランやビストロなどで計6年間経験を積む。帰国後、東京・赤坂の居酒屋「まるしげ夢葉家」で修業し、2017年、居酒屋的感覚で自由にフレンチが楽しめる店「BOLT」を東京・神楽坂に開店。9席のカウンターは、毎晩食いしん坊の大人たちで満席だ。
文:堀越典子 撮影:海老原俊之