しっとり柔らかなサーロインステーキに、ドライフルーツにワインを加えた甘酸っぱいソースがよく合い、さっぱりと食べられます。ワンパターンな味つけになりがちなステーキも、料理研究家の上田淳子さんの手にかかれば、あれよあれよという間にバリエーション豊かなつまみ変身。誰もが笑顔になる、お酒が進む豪快なステーキつまみを習いました。
ドライフルーツの甘酸っぱい美味しさが、ステーキと好相性。
ステーキ肉 | 1枚(300~350g)(サーロイン、厚さ1.5cm) |
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塩 | 適量 |
胡椒 | 適量 |
チコリ | 1個 |
サラダ油 | 大さじ1/2 |
バター | 5g(炒め用) |
★ ドライフルーツソース | |
・ レーズン | 20g(色の薄いもの) |
・ ドライイチジク | 20g(白っぽいもの) |
・ ドライアプリコット | 20g |
・ ワイン | 100ml(ロゼ、または白) |
・ 塩 | 適量 |
・ 胡椒 | 適量 |
・ バター | 10g(ソース仕上げ用) |
ソースのイチジク、アプリコットは、レーズンより少し大きめに切る。すべてのドライフルーツを耐熱ボウルに入れ、熱湯(分量外)を加えて10分ほどおく。ザルにあげて水気をきり、ワインを加える。
フライパンにバターを入れて中火にかけ、バターが溶けて泡立ってきたら半割りにしたチコリの断面を下にして入れ、こんがり焼き色がつくまで両面を焼いて取り出す。
2と同じフライパンに1を入れて軽く煮立て、塩、胡椒で味をととのえる。火を止め、仕上げにバターを加えてよく混ぜ、ソースをつくる。
肉は筋を切り、塩、胡椒をする。フライパンを強火にかけ、熱くなったら油をひき、片面2分を目安に両面を焼き、取り出す。4分ほどおいて肉汁を落ち着かせてから幅2cmに切り、器に盛って2のチコリを添え、3のソースをかける。
フランス、スイスでの料理人を経て料理研究家へ。近年はフランスワイン産地で和食の紹介も行なう。著書は『はじめてのシャルキュトリー』(河出書房新社)など多数。
※この記事は『技あり!dancyuステーキ』に掲載したものです。
文:瀬川 慧 撮影:工藤睦子