ガブリと頬張ると中からあふれ出てくるコーンクリームとアボカド。コーンの甘味とアボカドのコクを堪能できます。浅草の観音裏にあるマイクロビストロ、「ペタンク」の山田シェフにワインに合うアボカド料理をリクエスト。ぜひおいしくワインを飲みたい日につくってみてください。
サクサクの皮の中から、熱々とろとろのコーンクリームとアボカドがあふれ出す。たねのとろみづけは、片栗粉だと冷めたあとに粘度が下がりやすいので、コーンスターチがおすすめ。味つけも濃度もしっかりと濃いめにするほうがおいしい。
アボカド | 1個 |
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コーンクリーム | 1缶(425g)(缶詰) |
玉ねぎ | 1/2個分(粗みじん切り) |
春巻きの皮 | 10枚 |
コーンスターチ | 20g |
塩 | 適量 |
胡椒 | 適量 |
植物油 | 少々(ひまわり油など) |
小麦粉 | 適量(水で溶いたもの) |
揚げ油 | 適量 |
粗挽き黒胡椒 | 適量 |
アボカドは皮と種を取り除き、小さめのざく切りにする。コーンスターチは同量の水(分量外)で溶いておく。
フライパンに植物油を入れて中火で熱し、玉ねぎを炒める。しんなりとしたらコーンクリームを入れて混ぜ、焦がさない程度の火加減で3~4分煮立てたら、アボカドを加えてひと煮立ちさせ、水溶きしたコーンスターチを加えてかためにとろみをつける。塩、胡椒で少し強めに味をととのえたら、バットや保存容器などに流して冷ます。やわらかいので、早めにつくって使うまで冷蔵庫に入れておくと扱いやすい。
春巻きの皮を1枚ずつ剥がして広げ、1枚に2のたねの1/10量をのせる。最初のひと巻きは、たねと皮の間の空気を抜くようにしっかりと押さえて密着させ、次のひと巻きはふんわりと巻き、巻き終わりを水溶きした小麦粉を糊にしてとめる。残りの皮とたねも同様にして巻く。
揚げ油を180℃に熱し、3を入れて3分ほど揚げる。
器に盛り、黒胡椒を添える。
フレンチのテクニックをベースに、アジアの食材や調味料などを組み合わせた、ひとひねりあるひと皿が山田さんの真骨頂。ナチュラルワインとともに味わいたい。
文:鹿野真砂美 写真:山田 薫
※この記事は「使えるdancyuアボカド」に掲載したものです。