冬に嬉しい土鍋使いのススメ
立ち上る湯気が豊かに香る"きのこの炊き込みご飯"

立ち上る湯気が豊かに香る"きのこの炊き込みご飯"

炊き込みご飯の定番メニューも、土鍋で炊くとおこげもできて、より美味しくなりますよ!土鍋を鍋物だけに使っていませんか?土鍋は、コトコト煮込んだり、具だくさんスープをつくったり、ふっくら炊き込みご飯を炊いたり、蒸気を使って蒸し煮も楽しめます。土鍋の可能性がどんどん広がるレシピ、ご紹介します。

きのこの炊き込みご飯のつくり方

土鍋ごとテーブルに。蓋をあけると、内側で溜まっていたきのこの香りが一気に立ち上ります。シンプルな炊き込みご飯も土鍋の力でごちそうに。

材料材料 (4~5人分)

2合
だし汁400~450mL
きのこ合わせて300g(白舞茸、平茸、生椎茸など)
油揚げ1枚
★ 調味料
・ 酒大さじ3
・ みりん大さじ2
・ 醤油大さじ1と1/2
小さじ1/3
生姜1片分(せん切り)
小ねぎ30g(小口切り)

1米をとぐ

米は、炊く30分前に洗ってザルにあげる。

2米を浸水する

米を土鍋に入れてだし汁を注ぎ、20~30分、浸しておく。

3具材の下ごしらえ

白舞茸、平茸は根元を少し切り落として食べやすくほぐす。椎茸は石突きを切り落として軸のまま縦4等分に切る。油揚げは縦半分に切ってから幅5mmに切る。

4炊いて仕上げる

調味料を土鍋に加えて混ぜ、きのこ、油揚げ、生姜をのせる。蓋をして中火にかけ、煮立ってきたらそのまま3~5分煮る。弱火にして12~15分炊き、火を止めて10分蒸らし、小ねぎを散らして全体を混ぜる。

完成
底からざっくりと混ぜて、おこげも楽しみましょう!

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

「特別な材料や調味料を使わずにつくれる料理」を数多く提案している。長年の経験と知恵から、余分な手間をそぎ落としてつくるシンプルな料理は、「おいしい」と絶大なる定評がある。キッチンにはどこででも買うことのできるポピュラーな調味料が並ぶ。分量や入れるタイミングなど、ちょっとしたコツで、誰もが幸せになれる料理がつくれる、ということを自ら実証中。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

※この記事は四季dancyu「冬の台所。」に掲載したものです。

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A4変型 判( 120 頁)
2019年12月12日発売 / 1,100円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。