東京・新宿荒木町にある名店割烹「鈴なり」の店主、村田明彦さんがプロの料理人たちから大注目の『三陸産丸採りわかめ』を使って、和の逸品を披露します。理研ビタミンが誇る収穫したてのような味わいは、和牛と肩を並べる存在感。目からウロコの組み合わせを、ぜひお試しあれ!
手軽にわかめ料理が楽しめる理研ビタミンの『ふえるわかめちゃん®』は、発売から今年で44年を迎えるロングセラー商品。水や湯で戻せば、味噌汁や酢の物など手間なくつくれるのが魅力だ。そんなわかめのスペシャリスト、理研ビタミンが「浜で採れたてのわかめの味を届けたい!」と発売したのが冷凍の『三陸産丸採りわかめ』と『刺身わかめ』だ。「ひと味もふた味も違う」と、今プロの料理人から大注目されている。
「この冷凍わかめの食感と香りは驚きですね!」と話すのは、人気和食店「鈴なり」の店主、村田明彦さん。それもそのはず、理研ビタミンの『丸採りわかめ』は、収穫したてのわかめをそのままボイルし、急速凍結。塩蔵とは違い色鮮やかで歯ごたえが良く、おいしさをそのまま味わえる。「わかめは油と相性が良いですし、磯の香りが意外にも肉と合いますよ」と、村田さんが考案したのが、わかめと牛肉がダブルで主役を張る「わかめと和牛のすき焼き」だ。「この肉厚のわかめの存在感は抜群!和牛を超えるほど」と太鼓判を押す。
つくり方はシンプルで、割り下を使うすき焼きにざく切りした『三陸産丸採りわかめ』をたっぷりと入れるだけ。最初はシャキシャキした歯ざわりのわかめが、火が入るほどに変化し、最後まで煮くずれせずに柔らかく味がしみ込む。
この変化するわかめの食感がなにより楽しい。お好みでごはんやうどんを入れれば、トロトロわかめが肉や野菜の旨味をまとい、磯の香りを感じるシメ飯が完成だ。もちろん仕上げに”追いわかめ”をすれば再びシャキッと感が味わえる。
「この冷凍わかめは、浜に揚がった一本を丸々束ねているんですね。だから料理に合わせて食感の違う茎や葉先を使い分けられる。料理屋としても使いやすいですし、メニューのバリエーションが広がりますね」と、村田さん。1kgパックなら、この束が4本から5本入っており、解凍せずにカットできるので使い勝手が良いという。
味噌汁や酢の物、刺身のツマなど、日頃慣れ親しむわかめだからこそ、良い素材を選ぶと仕上がりに違いが出る。
「油との相性が良い」という村田さんのアドバイスをヒントにするなら、中華料理の炒め物、洋食ならグラタン、ピザなどチーズとの組み合わせも楽しそう。『三陸産丸採りわかめ』なら、わかめが主役の新メニューと出合えること間違いなし!
「わかめってこんなに味が濃かった?」と驚かされる「わかめと和牛のすき焼き」は、村田さん直伝の割り下が肉とわかめを見事に調和させた。
わかめで和牛を包んで、溶き卵をからめて口に運べば、濃厚な和牛の旨味と、わかめのミネラルが調和し、さらに深い旨味が広がる。思わず笑顔がこぼれる名コンビだ。
『三陸産丸採りわかめ』を解凍するとボイルしたてのようにピンと張りが蘇り、まさに採れたて。色つやも良く主役として使いたくなる品質だ。もちろんわかめを部位別に使い分けても面白い。葉先はなめらかな食感で、茎のすぐそばは特に厚みがあり、味わい豊かだ。茎は佃煮や煮物にすると料理のアクセントになる。
「三陸産丸採りわかめ」 | 250g |
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すき焼き用和牛 | 500g |
玉ねぎ | 1個 |
焼き豆腐 | 1/2丁 |
えのき茸 | 1/2パック |
椎茸 | 2個 |
春菊 | 適宜 |
牛脂 | 適宜 |
生卵 | 2個 |
★ 割り下 | (材料を混ぜ火にかけアルコールをとばし冷ます) |
酒 | 180mL |
醤油 | 180mL |
味醂 | 180mL |
砂糖 | 60g |
ざらめ | 10g |
『三陸産丸採りわかめ』は流水で解凍し、3cm幅に切り、玉ねぎは1cm幅に切る。
焼き豆腐は2cm幅、えのきと春菊は4等分、椎茸は石突きを取って四つ割りに切る。
鍋に割り下を少量入れ、牛肉、わかめほか、材料を順次入れる。鍋の1/3程度まで割り下を追加し、煮る。
取り分ける器で卵を溶き、火の通った食材から溶き卵をつけて食べる。
わかめは脇役ではなく、もっとメイン食材として主張してもいいと思いますね。食感にも香りにも明確な特徴がある。僕だったら?そうですねえ、冷凍わかめを細かく刻んでクリームソースに仕立てても面白いかもしれませんね。――植野広生
「鈴なり」店主。1974年東京都生まれ。「なだ万」で13年間修業を積み、2005年独立し。和食にとらわれない独創的な料理を追究。ミシュランの1ツ星も獲得している。
鈴なり
【住所】東京都新宿区荒木町7
【電話番号】03‐3350‐1178
【営業時間】18:00~23:00(L.O.) ※コースは~22:00(L.O.)
【定休日】日曜、祝日
文:鈴木 桂水 写真:森本 真哉