とうもろこしの自然な甘味とアンチョビの深い旨味が絶妙の相性の焼きもろこしです。白ワインとよく合いますし、とうもろこしの爽やかな甘味に合わせて、ラムのソーダ割りやフルーティーなスパークリングワインなどもお薦めです!
「とうもろこしの甘味は、塩分で引き締めると、お酒に合う味になるんです。塩だけでなく、アンチョビやチーズなど塩気のある素材を使うと、合わせるお酒の幅も広がって楽しいですよ」と、佐宗(さそう)さんはコツを教えてくれた。確かに、いつもなら醤油を塗る焼きもろこしが、アンチョビという変化球で、こんなにワインと相性のいいつまみになるなんて、目から鱗!
まさに、大人の焼きもろこし。アンチョビの旨味と塩気に加えて、タイムの葉をちぎって香りを添えると、さらにワインを呼ぶこと間違いなし。バーベキューでも活用できるおいしい技。
とうもろこし | 1本 |
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タイム | 1枝(生) |
★ アンチョビソース | |
・ アンチョビペースト | 小さじ1 |
・ オリーブオイル | 小さじ2 |
・ にんにく | 少々(すりおろし) |
・ 白ワイン | 小さじ1 |
・ 黒胡椒 | 少々 |
ボウルにアンチョビソースの材料を入れ、混ぜ合わせる。
とうもろこしを3等分に切ってから、それぞれを縦半分に切る。
②をオーブントースターに入れて焼く。焼き色がつく一歩手前で取り出し、①を刷毛で満遍なく塗る。再びオーブントースターに入れて、こんがりと焼き色がつくまで焼き上げる。
器に盛り、タイムをあしらって出来上がり。
「季節料理・酒処 さそう」店主。
家庭料理店、エスニック料理店などを経て、2013年春、東京・池尻大橋に「季節料理・酒処さそう」を開店。野菜の味わいを生かした創作つまみなどが評判。
文:大沼聡子 写真:平松唯加子
※この記事の内容はdancyu2014年月9号に掲載したものです。