東京の下町にある「根津松本」には、高級料亭が仕入れる魚以上の魚が並ぶ。今回は、日本一の魚屋と呼ばれる店の店主・松本秀樹さんに煮魚のつくり方を教わりました。
皮のぬめりとヒレの薄皮を取り除くこと!
ナメタガレイも金目鯛と同じレシピで煮てOK。ただし、砂の中に棲息するカレイは皮のぬめりに雑味あり。下ごしらえで、ぬめりとウロコを包丁でこそげて取り除きたい。切り身の場合も、同様に処理してクリアな味に。霜降り後、ヒレの薄皮も取り除くとさらによい。
一切の雑味なし!繊細なナメタガレイの味わいが楽しめる。ふっくら卵にまでしみわたる感動です。
1971年、北海道旭川市生まれ。両親も鮮魚店を営む。百貨店の高級鮮魚店を経て35歳で独立、「根津松本」を開業。
文:大沼聡子 写真:泉 健太
※この記事の内容はdancyu2018年1月号に掲載したものです。