狐野扶実子流フレンチトーストのレシピ
狐野扶実子流クロワッサンのフレンチトーストのレシピ

狐野扶実子流クロワッサンのフレンチトーストのレシピ

サクサクとミルフィーユのような食感が楽しめるクロワッサンのフレンチトースト。フレンチトーストは、食パンを卵と牛乳と砂糖に浸して焼くだけ……というイメージをおもちのあなた。確かに簡単、シンプルな料理ですが、見た目も味も驚くべきバリエーションがあります。パリやニューヨークでも活躍する料理プロデューサー、狐野扶実子さんが、めくるめくフレンチトーストの世界を教えてくれました。

クロワッサンはオーブンで

クロワッサンにはバターが含まれるため、油脂を使わずにオーブンで焼き上げる。とろとろの卵クリームの海に沈むクロワッサンはミルフィーユのごとくサクサクで、その食感にもうっとり!大きめの耐熱皿で焼けば、盛り上がりそう。

フレンチトーストのコツ
*乾燥したパンを使う
わざわざ新しいパンを買う必要はなし。乾燥したパンのほうが卵液がしっかりしみる。

*白身をしっかり切る
卵は泡立てない。白身のどろっとした部分が切れて、サラッとするまで溶けばOK!

*砂糖をよく溶かす
卵液の材料は一度に混ぜない。溶け残りがないように、レシピ順に加えてその都度混ぜる。

*しっかり火を通す
焼けてくるとパンがわずかに膨らむ。触って、弾力を感じれば卵液に熱が入ったサイン。

クロワッサンフレンチトーストのつくり方

材料材料 (2人分)

クロワッサン2個
1個
牛乳80ml
ココナッツクリーム70g
グラニュー糖25g
材料

1材料を混ぜる

ボウルにココナッツクリームを入れ、牛乳を加えて混ぜる。グラニュー糖を加え、さらに溶けるまで混ぜる。

材料を混ぜる

2卵は別にとく

別のボウルに卵を割り、溶き混ぜる。泡立て器は白身を切るように左右に動かして、卵を泡立てないように。

卵は別にとく

3卵液をつくる

2のボウルに1を混ぜる。ボウルの底にグラニュー糖やココナッツミルクの溶け残りがないか確認を。泡立て器を左右に動かして、卵と牛乳をしっかり混ぜ合わせる。ここでも泡立てないように注意。

卵液をつくる
卵液をつくる

4卵液につける

グラタン皿など、浅めの耐熱皿に4の卵液を少しだけ敷く。クロワッサンは横に2等分する。クロワッサンの切り口を上にして並べる。クロワッサンの層にもしみるように、残りの卵液をかける。

卵液につける
卵液につける

5オーブンで焼く

180℃に予熱したオーブンで、 10~15分焼く。クロワッサンの層に、こんがりと焼き色がついたら完成。

オーブンで焼く

6完成

クロワッサンの周囲の卵液に熱が入って、グラタンのホワイトソースのようなとろとろ具合になれば焼き上がりです!

完成

教える人

狐野扶実子

狐野扶実子 料理プロデューサー

パリの三ツ星レストラン「アルページュ」でスーシェフを務めたのち、出張料理人として活躍。現在は料理プロデューサーとして、JAL国際線機内食の監修や料理人コンペティションRED U-35の審査員などを務める。著書に『狐野扶実子のビストロ料理』(小社刊)、『LA CUISINE DE FUMIKO フミコの120皿』(世界文化社刊)など。

文:大沼聡子 写真:日置武晴

※この記事の内容はdancyu2014年4月号に掲載したものです。

大沼 聡子

大沼 聡子 (編集者・ライター)

家庭科教師だった母親の影響で、小学生の頃から料理雑誌を愛読。現在はレシピ本の企画・編集のほか、食まわりの記事を雑誌・ウェブ等で執筆している。趣味は世界各国の料理をつくること、食べ歩くこと。