サクサクとミルフィーユのような食感が楽しめるクロワッサンのフレンチトースト。フレンチトーストは、食パンを卵と牛乳と砂糖に浸して焼くだけ……というイメージをおもちのあなた。確かに簡単、シンプルな料理ですが、見た目も味も驚くべきバリエーションがあります。パリやニューヨークでも活躍する料理プロデューサー、狐野扶実子さんが、めくるめくフレンチトーストの世界を教えてくれました。
クロワッサンにはバターが含まれるため、油脂を使わずにオーブンで焼き上げる。とろとろの卵クリームの海に沈むクロワッサンはミルフィーユのごとくサクサクで、その食感にもうっとり!大きめの耐熱皿で焼けば、盛り上がりそう。
クロワッサン | 2個 |
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卵 | 1個 |
牛乳 | 80ml |
ココナッツクリーム | 70g |
グラニュー糖 | 25g |
ボウルにココナッツクリームを入れ、牛乳を加えて混ぜる。グラニュー糖を加え、さらに溶けるまで混ぜる。
別のボウルに卵を割り、溶き混ぜる。泡立て器は白身を切るように左右に動かして、卵を泡立てないように。
2のボウルに1を混ぜる。ボウルの底にグラニュー糖やココナッツミルクの溶け残りがないか確認を。泡立て器を左右に動かして、卵と牛乳をしっかり混ぜ合わせる。ここでも泡立てないように注意。
グラタン皿など、浅めの耐熱皿に4の卵液を少しだけ敷く。クロワッサンは横に2等分する。クロワッサンの切り口を上にして並べる。クロワッサンの層にもしみるように、残りの卵液をかける。
180℃に予熱したオーブンで、 10~15分焼く。クロワッサンの層に、こんがりと焼き色がついたら完成。
クロワッサンの周囲の卵液に熱が入って、グラタンのホワイトソースのようなとろとろ具合になれば焼き上がりです!
パリの三ツ星レストラン「アルページュ」でスーシェフを務めたのち、出張料理人として活躍。現在は料理プロデューサーとして、JAL国際線機内食の監修や料理人コンペティションRED U-35の審査員などを務める。著書に『狐野扶実子のビストロ料理』(小社刊)、『LA CUISINE DE FUMIKO フミコの120皿』(世界文化社刊)など。
文:大沼聡子 写真:日置武晴
※この記事の内容はdancyu2014年4月号に掲載したものです。