多彩な気候風土と文化の交わりの中で育まれたスペイン料理の魅力を正しく伝えるために生まれたのが「スペインレストラン認定プログラム」(RfS)。本場の味わいを支える食材と技術を備えた、本格派レストランをご紹介します。
小難しいことは一切なし。素材の持ち味をシンプルに生かし、魚介や米を使ったメニューが豊富にそろうスペイン料理は、私たち日本人にとって親しみやすいジャンルの筆頭である。そんなスペイン料理の人気に伴い、伝統的なおいしさや食材の素晴らしさを伝えるレストランを称える認定制度が「Restaurants from Spain」(RfS)。ICEX(スペイン貿易投資庁)によって2020年にスタートし、日本では現在27店舗が認定を受けている。
創業56年の老舗「カサ・デ・フジモリ」の野地正浩シェフは「日本向けにアレンジせず、本場の味を再現しています。認定制度は店の価値や信頼につながります」と喜びを語る。
バスク地方で修業した「イスルン」の中武亮シェフのスペシャルデザートはチョコレートだ。「16世紀、中南米からもたらされたカカオは、バスクを拠点にヨーロッパに広まりました。そんな歴史も感じながら味わっていただけたら」と、コースには知られざる食のストーリーもちりばめている。
郷土料理からモダン・スパニッシュまで幅広い知見を持つ「エル・ポニエンテ」の小西由企夫シェフは「認定制度は後進の料理人やサービスマンにとって励みになる」と、この取り組みを歓迎する。深い理解と信頼のあるレストランが、日本のスペイン料理をさらなる高みへと押し上げる。ぜひ本物を味わいに、足を運んでみてほしい。

1970年創業、日本向けにアレンジをせず、ストレートに本場の味を伝え続ける老舗。名物のパエジャや自家製のサングリアを味わいに、親子三代で通うファンも多い。スペインの調度品が並ぶ、温もりのある雰囲気も人気。

店名は「スペインから吹く西風」を意味し、関西のスペイン料理界を牽引する一軒。幅広く揃うスペインワインやフレンドリーなサービスも評判。中之島中央公会堂を望む絶好のロケーションも魅力。

「HOTEL VISON」最上階にあるメインダイニング。バスク地方の三ツ星レストランで腕を磨いた中武亮シェフによる、本気のバスク料理が楽しめる。スペインと三重県の最高食材を使用したコース(14品25,000円)は圧巻。

スペインレストラン認定プログラムに関するお問い合わせ/
スペイン大使館経済商務部 代表窓口:tokio@comercio.mineco.es

構成・文:鈴木美和 写真:牧田健太郎(カサ・デ・フジモリ)