麺はつるつるモチモチ。岩手の製麺メーカー・戸田久の新作冷麺は、おいしくてとてもヘルシー。その魅力をリポートします。取り寄せ情報付き。

麺はつるつる。モチモチと弾むような食感で喉ごしよく、スープはコクがあるのにさっぱり。キムチの酸味と辛味も加わり、すっきりとした後味に心まで満たされる。
盛岡三大麺の一つ、盛岡冷麺。地元では食事はもちろん、酒の締めや別腹でも親しまれている名物に、注目の新星が登場した。
「おいしく食物繊維 盛岡冷麺」。製造は創業1948年の製麺メーカー・戸田久。盛岡、岩手で家の冷麺と言えばほぼ一択で、スーパーには戸田久の冷麺がずらりと並ぶ。いわば、ソウルフードメーカー的に愛される冷麺のつくり手だ。
そんな戸田久の新作が「おいしく食物繊維 盛岡冷麺」。注目の理由は、商品名にもある食物繊維の豊富さで、麺一食に含まれる食物繊維量は約7.4g。一般的な冷麺より格段に多く、野菜をトッピングすれば一日に必要とされる食物繊維量をかなりカバーできる。“おいしさとヘルシーさを両立させた盛岡冷麺”というわけだ。


なぜ、こんなことが可能に?株式会社戸田久の戸田有恒(ゆうこう)社長が答えてくれた。
「ポイントは小麦粉選びですね。元々、盛岡冷麺と小麦粉は深い関係があるんです」

盛岡冷麺の発祥は、1954年開店の「食道園」。創業主人が、朝鮮半島の冷麺を日本人に合わせて改良したのが始まりとされる。
「そのとき、麺の材料を蕎麦粉とでんぷんから、小麦粉とでんぷんに替えたことが盛岡冷麺ならではの色みと食感に繋がったんです」
冷麺は小麦粉と出会うことで、盛岡の味へと進化したわけか……。
「転機でしょうね。『おいしく食物繊維 盛岡冷麺』では、小麦粉に『アミュリア』を使っています」

「アミュリア」とは、日清製粉が開発した日本初の高食物繊維小麦粉。原料は小麦のみで食物繊維素材など一切添加せず、100g中に食物繊維を約17gも含んでいる。しかもその内の約80%(※)は、善玉菌など腸内細菌のエサとなり、腸内細菌の増殖をサポートする発酵性食物繊維という革新的な小麦粉だ。
※同社におけるパンの分析例からの換算値
そして「アミュリア」のおいしさを十二分に引き出しているのが、戸田久の高度な製麺技術。蒸気の中で麺生地を餅のように練り上げてα化(糊化)させる“蒸練製法”により、麺はつるつるモチモチ。理想的な食感を生み出している。



「盛岡冷麺の魅力は、清涼感だと思います。するっと食べられ、それでいてコシが強く満足感もある。そのためには、麺のつるつるモチモチ食感が大事。ここだけは絶対、外せないツボです」(戸田社長)
たとえば冬。暖かなわが家で酒とつまみを楽しみ、締めに本場の盛岡冷麺をするり。清涼感と満足感が溶け合う粋な喜びだ。
戸田久ならではの“つるつるモチモチ食感”の麺は、小麦由来の自然な食物繊維がたっぷり。おいしさとヘルシーさを両立させた新・盛岡冷麺。ゆで時間が1~2分と短く、常温保存も嬉しい。



ひっつみ・そば処「久太屋」
【住所】岩手県盛岡市芋田下芋田10 -2
【電話番号】019‐669‐3939
【営業時間】11:00~14:30(L.O.)
【定休日】年末年始
【アクセス】いわて銀河鉄道・JR「好摩駅」より770m

写真:牧田健太郎