炭酸割りを楽しむために生まれた、炭酸割り専用の日本酒、松竹梅「瑞音」(みずおと)。料理と一緒に味わえば、食材がもつ繊細な滋味を引き立て、そのおいしさがぐっと深まるのである。じわじわと人気が高まっている「瑞音」の魅力に、大阪の超人気店で迫ってみた。
あべのハルカスがそびえる大阪・天王寺。その北口に阪和商店街というアーケードがある。古き佳きアーチをくぐると、その先は昭和レトロなワンダーランド!戦後の闇市をルーツとする姿を今に残す、奇跡的なエリアである。通称・裏天王寺。7年ほど前から始まったテナントの新陳代謝により、憧れの飲み屋街として再生した。
この波に一役買ったのが“海鮮が安いだけの店”という自虐的なキャッチフレーズで知られる「すしセンター 裏天王寺店」だ。お客たちは着席するや否や、間髪を容(い)れず注文し始め、食欲の赴くままに海鮮を楽しむ。
「ドリンクは炭酸割り系が人気です。料理を邪魔しないというか、炭酸がもたらすキレが海鮮料理のよいアクセントになっている気がします」とは店長の宮城彩斗(みやぎ・あやと)さん。“甘くない酎ハイ”“本格焼酎のソーダ割り”など炭酸割りのラインナップが豊富にある中、注目株は松竹梅「瑞音」である。
「『瑞音』は香りがいい。飲みやすさにも驚きました。いろいろある炭酸割りの中でも、うちの料理に合うと直感。最近では『瑞音』目当てに来店される方もいらっしゃいます。吟醸酒のような香り(※)や日本酒らしい甘味が感じられ、この風味があるから海鮮料理と相性がいいんですね」と宮城店長。
炭酸水で1対1に割ると、「瑞音」は7%という低アルコール度数になる。爽やかな飲み心地ながら日本酒を飲んだ満足感があり、伝統ある「松竹梅」の丁寧な酒づくりが伝わってくる。
※吟醸酒ではありません。
絶対に味わいたい海鮮料理の筆頭は“魚屋刺し盛り”。7種ほどの魚介をリーズナブルに楽しめる。もちろん鮨は外せないし、名物だしとうふ、お値打ち茶碗蒸し、サービス天ぷらなど、食べたいものばかりで困ることだろう。そして「瑞音」は、いずれの料理とも軽やかなマリアージュを奏でる。
ところで、この店を含むスタンドふじグループのスローガンは、「思いやりで1mmでも心豊かに」である。お客の日常を少しでも楽しくしたいとの深慮から、如才ない接客で心に響く豊かさも届けているのだ。宮城店長は“勝手なおせっかい”と笑うが、「瑞音」もその一翼を担って、おいしさでお客たちの心を震わせてくれるに違いない。日本酒の炭酸割りの感動を、ぜひ!
宝酒造株式会社 お客様相談室
TEL:0120‐120‐064(平日9:00~17:00)
すしセンター 裏天王寺店
【住所】大阪府大阪市天王寺区堀越町13-6
【電話番号】06-6777-1593
【営業時間】14:00~23:00 金曜は15:00~ 土日祝は12:00~
【定休日】無休
※現金払いのみ 予約不可
●開店30分前より入口にウェイティングボードが登場。店頭には前割り焼酎が用意されていて、外待ち時間も楽しめる。売り切れ御免の日替わりメニューは開店2時間後にお目見えする。これまたお値打ちな垂涎ものが並ぶ。お見逃しなく!
※お酒は20歳を過ぎてから。ストップ飲酒運転。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量を。のんだあとはリサイクル。
文:斉藤由利子 撮影:牧田健太郎