山手線!本気の昼飯マップ
【浜松町駅で昼飯】日本人向けじゃない忖度なしのガチタイ料理!『泉州屋台』の「カオマンガイ・グリーンカレー2種盛り1,000円」

【浜松町駅で昼飯】日本人向けじゃない忖度なしのガチタイ料理!『泉州屋台』の「カオマンガイ・グリーンカレー2種盛り1,000円」

食いしん坊倶楽部のLINEチャットグループ「山手線!本気の昼飯マップ」で、メンバーから寄せられたメニューを深掘りしてお届け。第2回は、タイ政府公認の料理店、浜松町「泉州屋台」の『カオマンガイ・グリーンカレー2種盛り』です。

推薦者

食いしん坊倶楽部

食いしん坊倶楽部メンバー ☆kayo☆さん

「開店前から行列ができるほど大人気のタイ屋台料理店。カオマンガイには自家製タレを使っていて、これがとにかく辛くて美味しい。グリーンカレーも、ココナッツのクリーミーな風味が効いていて最高です。カオマンガイとグリーンカレーの2種盛りを頼めばお腹も心も大満足!」

食いしん坊倶楽部メンバー クワハラすえぞうさん

日本人向けにマイルドにしたりせず、しっかりと唐辛子をきかせて本場の味を見事に再現。現地の屋台フードさながら、メラミン食器で提供するのもまた気持ちを高めてくれます。

食いしん坊倶楽部メンバー そらさん

近くに勤めていたときはほぼ毎日のように通ったほど、大ファンでした!

タイの屋台メシが食べたきゃ飛行機に乗るな!

外観

JR「浜松町駅」から徒歩5分。東京タワーの麓に位置する無機質なビル街の一画で、一際異彩を放つカラフルな外観の飲食店がある。ガレージの中にそのまま厨房を設けた無造作なスタイルの店内は、まるでタイの屋台を丸ごと持ってきたかのよう。そう、この店こそが「泉州屋台」だ。軒先には大鍋に入ったグリーンカレーやガパオ、パッタイがずらり。その光景は圧巻。香りも完全にタイ。いきなり心が躍る。

店内
店内には現地の骨董市で入手したオブジェや食器類が並ぶだけでなく、BGMまでタイ・ポップス。一歩足を踏み入れた途端に気分はタイへと誘われる。
江南譲治さん
店主の江南譲治さん。大工職人を経て、独学でタイ屋台料理を学び、2008年に「泉州屋台」の屋号で開業。キッチンカーでの移動販売から始まり、2017年に現在の場所に店を構えた。大阪府出身で、岸和田だんじり祭りの時期は必ず帰省して祭に参加する。

「グリーンカレーとカオマンガイの2種盛り」

グリーンカレーとカオマンガイの2種盛り

オーダー方法はキャッシュオンスタイル。早速、食いしん坊倶楽部の推薦者☆kayo☆さんが感動したという「カオマンガイとグリーンカレーの2種盛り」1,000円をオーダー。ちなみに2種盛りの組み合わせは自由で、カレー好きならグリーンカレーとマッサマンカレーにしてもよし、麺類が欲しければパッタイとガパオ、なんて合わせ方もアリだ。

オーダーすると、店主の江南譲治さんがその場で器に盛って料理を手渡してくれる。この流れが、現地の屋台のよう。しかも、使用するのは現地で仕入れたメラミン食器。食いしん坊倶楽部メンバーのクワハラすえぞうさんがコメントしているように、この器がさらに気分を盛り上げてくれるのだ。

酸っぱ甘カラい!この唐辛子のタレがたまらん!

カオマンガイ

まずはカオマンガイからいただきます! ポイントは、プリプリの鶏胸肉に自家製タレをたっぷりとかけること。一口食べた瞬間に、赤唐辛子のパキッとした鮮烈な辛さが全身を突き抜ける。その後、ほんのりと甘さを感じ、やがて酢の酸味が口の中をさっぱりさせてくれる。辛い、甘い、酸っぱいが次々に訪れるこの奥深い味わいこそ、タイ料理の醍醐味。江南さん、これは本場で学んだ味ですか?

「現地の屋台料理屋をめぐって研究していたとき、そこで感動した味を再現しました。といっても、あるお店では濃口醤油がちょっと強すぎる気がして、その他のお店では、味のインパクトが弱い気もした。だから、いろんなお店のいいとこどりをしてオリジナルタレを考案しました」

タレの材料は、フレッシュの赤唐辛子や生姜、にんにく、お酢など。他にもいろいろ混ぜているが、「詳細はヒミツ」と江南さんは笑う。その笑顔がなんともチャーミングで憎めない。

タイのナス「マクアポ」を使用したグリーンカレー

グリーンカレー

アツアツのうちにグリーンカレーも一口。ココナッツのマイルドな味わいに、スイートバジルの爽やかな香りを感じたあと、ここでもしっかりと唐辛子の辛さが押し寄せてくる。決して日本人向けに忖度したりしない、この潔い辛さ! 惚れ惚れしてしまう。

細切りにしたタケノコのシャキシャキとした食感がいいアクセント。そんなことを思いながら、ナスもスプーンですくってみて「おや?」と思う。このナス、形が真ん丸だ。日本でよく見る長ナスとは雰囲気が違う。

「『マクアポ』というタイのナスです。日本国内でマクアポを生産している農家さんから、直接仕入れています。できる限り本場と同じ食材を使いたくて」と江南さん。

実は唐辛子も、日本では冷凍したものが一般的だが、この店ではタイと同様、果肉がジューシーな生のフレッシュ唐辛子を入手している。調理法のみならず食材選びまで徹底する姿勢があるからこそ、ここまで完璧に現地の味を再現できるのだ。

店内
店内は完全にタイの屋台
店内
店内
店内
店内
店内

「実は、店内に入って正面の屋台の骨組みは、ネットで見つけたんです。店内の右手にあるラーメン屋台は、タイの現地でオーダーしたもの。前職は大工職人だったから、自分で組み立てて内装をつくってタイの雰囲気を演出しました」

隅々まで本物を追求する江南さんの姿勢が本国でもウワサになったのか、あるとき、泉州屋台にタイ人数人のグループが訪れたことがあるという。全員がグリーンカレーを食したあと、江南さんのところへやってきて「タイセレクト、というものを知っていますか? タイ料理版のミシュランとも呼ばれていて、ここに申請するとあなたのお店はタイ政府の公認を得られます」と案内したとか。そして2021年、「泉州屋台」はタイ政府公認のタイ屋台料理店となった。タイ版ミシュランが1,000円前後で食せるなんて、食いしん坊にとってこんなに嬉しい話はない。お昼時に「浜松町駅」に行くことがあれば、なんとしてでも訪れたい一軒だ。


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店舗情報店舗情報

泉州屋台
  • 【住所】東京都港区芝公園2‐2‐10
  • 【電話番号】03‐3434‐8180(予約不可)
  • 【営業時間】11:00~14:00(売り切れ仕舞い)※金曜夜は完全予約制でコース料理のみ提供
  • 【定休日】土曜、日曜
  • 【アクセス】JR「浜松町駅」より7分、都営地下鉄「芝公園駅」より7分

文:吉田彩乃 写真:伊藤菜々子