炭酸水で割って楽しむ新しい日本酒、松竹梅「瑞音」(みずおと)。10月1日のデビュー以降、着々とファンを増やしている。その魅力は、丁寧に造られた日本酒ならではの、食中酒にふさわしい懐の深い味わいにある。炭酸水で割ることで初めて味わいが完成するという、ありそうでなかった新感覚のおいしさ。米の甘さと際立つキレを、炭酸割り好きな人々と日本酒好きに捧ぐ。
ハイボール人気が絶好調だ。釈迦に説法だが、ハイボールとはスピリッツやリキュールなどアルコールの濃い酒を、ノンアルコール飲料で割るカクテルのこと。だから、酒は洋酒じゃなくていいし、ノンアルコールは炭酸水じゃなくてもいい。ただ、炭酸水で割った酒は、文句なしに旨い。事実、本格焼酎や日本酒の炭酸割りなど、和酒ハイボールの人気も高まっている。
そんな中、炭酸水で割ることで初めて旨さが完成するという、まったく新しいカテゴリーの日本酒がデビューした。世間をちょっとザワつかせている、宝酒造の松竹梅「瑞音」(みずおと)である。
「第一印象は、この新しい味わいは、うちの料理に合うぞ、というものでした」と語るのは、東京・八丁堀にある「魚豊」(うおとよ)の商品本部長、秋山博幸さん。同店は魚料理を看板に掲げ、鮮度の高さと魚種バラエティーの豊かさで知られる。近隣と北千住で展開する5店舗の仕入れを、秋山さんが手がける。
「ほとんどのお客様が、刺身盛り合わせを注文します。鮮魚の繊細な味わいに『瑞音』はそっと寄り添う感じで、程よい距離感がいいんです」
松竹梅「瑞音」のお薦めの飲み方は、酒と炭酸水が1対1。味わえば、7%という低アルコール度数にもかかわらず楽しめる吟醸酒のような香り(※)、米由来の日本酒らしい甘味、そして、日本酒を飲んだ満足感を呼ぶボリューム感に満たされる。その飲み心地はとてもフルーティーで、青りんごのような爽やかさに包まれた後に、ほのかにバナナを感じさせる余韻。これらの香りはまた、松竹梅「瑞音」が丁寧に造られている証でもある。
「最初は日本酒の入門に最適かな、と思っていたのですが、常連客にも人気です。新しい酒なので、まずは味わってもらうことが大事と、ひと声お薦めしてみるのですが、そのままお代わりされる方も多い。こんな日本酒を待っていました」と秋山さん。
炭酸水で割りたての“弾むようなキレ”も松竹梅「瑞音」の魅力である。あれこれ食べたい食中酒に、どんぴしゃりなのだ。松竹梅「瑞音」の登場により、日本酒いや酒選びに新たな選択肢が増えた。炭酸割りで始めよう!
※吟醸酒ではありません。
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文:斉藤由利子 撮影:牧田健太郎