ビア・デザミー0.0は、ノンアルビールの大本命！？

いま、なぜノンアルビールが求められているのか？

昨今、低アルコールやノンアルコールの飲料がトレンドとなっている。ビールの世界でも同様で、クラフトビールではセッションエールといったアルコール度数5％以下のビアスタイルが人気を博している。長らくビールを愛飲し、クラフトビールの普及に尽くしてきたビアジャーナリストの藤原ヒロユキさんは、低アル・ノンアルブームを次のように分析する。
「健康志向の高まりでしょう。昭和の昔に比べれば、酒に対する評価はがらりと変わった。しかし、酒は食事と合わせて楽しむ食文化の一翼を担うもの。だからこそいまでも多くの人に飲まれていますが、より健康的な飲み方に関心が向いてきているのを感じますね」。

こうした背景の中、ベルギーのネオブュル社がつくったノンアルコールビール「ビア・デザミー0.0」は、通常のビールから真空状態で40度以下の液温で減圧蒸留しアルコールを取り除く手法を用い、風味を損なわず度数0.0％を実現した画期的なビールとして注目を集めている。
「以前、仕事で一緒になった芸人さんが、ノンアルビールを好んで飲んでいると話していたことがあります。アルコールを飲んだら、酔っぱらって夜中に仕事ができないと。彼は夜中に書き物をするので、酔いたくないのだそう。いまは働き方も多様化しているし、ノンアルビールが活躍する場面も増えているはずです」と藤原さん。そういいながら軽快にボトルの王冠をポンと抜いた。

ビールとノンアルビール、それぞれの楽しみ方は？

「ああ、うまいねえ。ノンアルだけどベルギービールらしい味わいだ」――そう思わず声が漏れる。「スパイス感と柑橘の香りがあって、うん、これはしっかりビールとしての味がある」と藤原さん。高評価の理由として「加熱処理でアルコールを抜く際、どうしても甘い穀物の匂いが出てしまいがち。ビア・デザミー0.0はそうした欠点がまったくないですね」と減圧蒸留でアルコールを取り除く製法上のメリットをあげた。続けて「魚介に少し柑橘を混ぜたサラダ……サンドイッチなんかにも合いそうだな」とイマジネーションを膨らませ、なんともうれしそう。ノンアルでありながら食欲を誘うのが本格的な味わいの証と言えるだろう。

藤原さんは「誰にでも、飲みたいけど酔いたくないときがあるでしょう」と話す。「例えば僕は夏ならボート、冬はスキーとアウトドア遊びを楽しみます。その休憩中に飲むのにピッタリだなあ。アルコールでは酔ってしまって危ないこともあるし、かといって炭酸や水では気分的に物足りない。そんなときにしっかりビールとしての味があるビア・デザミー0.0なら問題ない。選択肢になりますね」とのこと。

飲む人も飲めない人も、一緒に食事を楽しむ幸せ

「アルコールが苦手な人、妊婦さんや授乳中のお母さんなど、飲めないけど酒の雰囲気を楽しみたいという人には間違いなくお薦めですね。飲める人も飲めない人も一緒に食事を楽しめる。料理をおいしくするにはやっぱりソフトドリンクではなくてノンアルビールの味わいが断然いいですから」と力をこめる藤原さん。そして酒は好きだが、酔いたくない人にももちろんお薦めだという。「僕がまず思ったのは、朝の一杯にいいなと。朝から爽快で食事もおいしく感じられる。その後、仕事にも運転にも支障が出ません。もちろんランチにもぴったりでしょう」と話す。

夜はやっぱり普通のビールですか？と水を向けると、さすがビアラバーらしい答えが返ってきた。「もう一つ僕が思ったのは、〆の一杯にもいいということ。例えば今日みたいにベルギービール専門店に来たら濃い味や度数の高いもの、フレーバーのあるものなどいろんなビールを飲むわけです。すると最後に、すっきりした味わいのビールをグーっと一気にいきたくなる。それが失敗の素（笑）。翌日に酒が残るのはだいたい最後の一杯のせい。その時にビア・デザミー0.0なら口の中をリフレッシュしてくれるし、次の日に残る心配もない」と。つまり、ビアラバーにとって味わい深いノンアルビール「ビア・デザミー0.0」は、朝の一杯から夜の〆まで、一日中飲んでいられる最高の相棒というわけだ。

取材に協力してくれたお店

アントワープ セントラル

数々のベルギービールと本格的なベルギー料理が楽しめる名店。味わいごとに分けられたビールのメニューはベルギービール初心者にも選びやすく、またビアラバーにとっても納得の品ぞろえ。料理もしっかりした味わいで、飲みをメインにも食事をメインにも楽しめる。ぜひ本場の雰囲気を楽しんで！
【住所】東京都千代田区丸の内2‐7‐3
【電話番号】03‐5288‐7370
【営業時間】11：30～14：00（L.O.）、17：00～21：30（L.O.）、金曜夜は～22：30（L.O.）
【定休日】日曜
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