風ニモマケズ、蟹ニモマケズ。

いま僕はまたあいつと付き合っています。
10ヶ月前、きっぱりと別れたつもりだったのになぁ。もう二度と会うことはない、会いたくないと思っていたのにね。

5日前のこと。真夜中にただならぬ気配を感じて目を覚ますと、あいつがいたんです。うわぁっ。叫んじゃった。あいつはいつものように、僕の下半身にまとわりついて、ひと晩中、激しく攻め続けます。悶絶。気がつけば、朝を迎えていましたね。

あの夜から、あいつとはずっと一緒。仕事中も食事中もお風呂に入るときもね。ひとときも離れようとしないんですから困ったものです。いい加減、どこかへ行ってくれよ。祈るような気持ちで懇願しても、ちっとも言うことを聞いてくれません。

あいつとは、くっついたり離れたりを繰り返して早3年。深い関係になったのも今回で3度目かな。縁を切ろう切ろうと思いながらも、ずるずる。懲りないなぁ。

あと数日もすれば、あいつは僕のもとから離れていきます。寄り添うのは、いつも決まって10日ほど。突然やって来て、去り際もあっさり。目覚めると、あれ、いなくなってる。そんな感じ。

2020年の目標は、あいつとの関係を清算すること。欲望に忠実で、誘惑に弱い性質なので、なんとも心もとないんですけどね。12月に入ってからというもの、蟹の内子も外子もたらふく食べたもんなぁ。すべては僕の克己心次第。

尿酸値が高い方は、本当に気をつけてくださいね。“あいつ”がやってきたら、終わりですよ。スティーヴン・キングより怖いんだから。

痛風はつらいよ。