長野は広島。

「好きな食べ物は何ですか？」
よく訊かれます。迷います。悩みます。弱ります。目がないとか、ないんです。
その昔、カレーと答えたことがあったので、なんとなくカレーということにしていますが、果たしてカレーでいいのか。自分でもわからなくなっています。

「嫌いな食べ物はありますか？」
たまに訊かれます。即答します。ありません、と。苦手とか、ないんですよね。
親の躾の賜物でしょうか、なんでも食べます。もしかしたら、なんでもいいのかもしれません。自分でもわからないですね。

好き嫌いがありません。好きもなければ、嫌いもない。
好きに関して言えば、好きなタイプはあるんです。嫌いなタイプは、ないんですよね。見るだけでイヤとか、しかめっ面で口にするとか、想像がつかなかったんです。それがね、つい最近、その気持ちがぼんやりとわかったような気になっています。

僕は小学校2年生のときから40年以上、阪神タイガースを応援しています。同じ年月をアンチ読売ジャイアンツとして過ごしているんですよね。
タイガース好きとジャイアンツ嫌い、どっちの想いが強いのか。自分でもわかりません。タイガースが負けてどんよりしていても、ジャイアンツの敗戦を報ると、すこぶる機嫌がよくなります。

去年の秋から、丸佳浩選手のことが苦手になっています。広島カープにいたときは、そんなことはなかったんですよね。むしろ応援していたなぁ。今春、ペナントレースが始まって丸選手が活躍すると、なんとなく苦虫を噛み潰します。

長野久義選手は、ジャイアンツに入団したときからずっと、僕の中でもっとも苦手な選手のひとり。それがね、カープに移籍した途端、ガンバレって言っている。

好きとか嫌いって、むずかしい。人間の感情は揺れて複雑。ちっとも、わかりません。

今日は大阪髙島屋で開催中のタカシマヤ日本酒祭「BAR 日本酒うさぎ」のカウンターの中にいます。