
学芸大学「つきかげ」は、とにかく料理が旨い焼酎酒場。自慢の地鶏料理はもちろん、店主・高野裕貴さんが作るつまみは、“ありそうでなかった”食材の組み合わせに毎度驚かされます。最終回は、名物「飲める親子丼」に3種の米焼酎を合わせて。卵をトロトロに仕上げる秘訣は、その入れ方にありました。

秋田県産比内地鶏専門店「東京 今井屋本店」と中目黒の鶏鍋料理「KIJIMA」で修業をし、「居酒屋三盃」で料理長、代官山「ひなた」や学芸大学「ひとひら」で店長兼料理長を経て、2025年7月に「つきかげ」を立ち上げた。店内に常時130種類ほどそろう焼酎は、料理に合わせて選んでくれるだけでなく、造り手や背景のストーリーも教えてくれる。
| 鶏もも肉 | 40g(薄切りで4〜5枚) |
|---|---|
| タレ | 60g |
| 卵 | 2個 |
| 白米 | 好みの量 |
| 三つ葉 | 飾り用 |
| ★ 親子タレ | (※つくりやすい分量) |
| ・ 昆布だし | 300g |
| ・ みりん | 300g |
| ・ 濃口醤油 | 150g |
水300gに昆布を一枚、一晩漬けておく。翌日、沸騰しない程度に15分ほど火にかけたら昆布を取る。みりんと濃口醤油を入れて冷ましたら完成。
鶏もも肉の皮目だけ焼き、薄くスライスする。(鶏もも肉は生のままでもOK)

卵を割り入れ白身をきるようなイメージで混ぜる。均一に混ぜすぎないのがコツ。

鍋に親子ダレと鶏もも肉のスライスを4枚入れて中火にかける。

鍋の外側が沸いてきたら、溶いた卵の1/3をまず鍋に入れる。この時、鍋の真ん中から白身を多めに入れ、鍋を回しながら火を入れる。


白身がだんだん固まって下地ができたら、溶き卵をさらに1/3、卵が固まっている部分を目掛けて鍋に流し入れる。焦げ付かないように、鍋は常に回しておく。

肉に火が通ったことを確認したら、最後に火を全開にして、残りの溶き卵を鍋に回し入れる。これでトロトロ卵とじの完成。


ごはんの上に乗せ、仕上げに三つ葉を乗せれば完成。




一つ一つ、トロトロの親子丼を仕上げていく高野さんの姿に最後は拍手喝采。溶き卵を3回に分けて鍋に入れることで、親子丼自体も“飲める”くらいトロトロに。「親子丼用の鍋を買わなくちゃ」「米焼酎と親子丼、しみます」と、最後まで大満喫した倶楽部メンバーでした。

これにて高野さんの「焼酎のつまみ教室」は終了! シンプルながらディテールにプロの技が詰まった、学びの多い教室でした。みなさんもお家でつくって、最高の晩酌を楽しんでくださいね。
構成・文:井上麻子 撮影:伊藤菜々子