
ヨーロッパには「チーズを熟成させる」プロである「熟成士」という仕事がある。彼らが手がけたベストなコンディションのチーズを専門に販売するのが「LAMMAS(ランマス)」だ。ヨーロッパ各地のエレガントなワインとともに、チーズの“本当のおいしさ”を体験しよう!



2014年に、東京・三軒茶屋にオープンした「ランマス」は、フランス、イタリア、イギリス、スペインヨーロッパ各地のチーズを厳選して仕入れ、最高の状態で販売している知る人ぞ知る名店。現在は六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズにも店舗を展開し、食いしん坊たちの注目を集めている。
なかでも「ランマス 虎ノ門ヒルズ店」は、初めて飲食カウンターを併設した店舗。虎ノ門ヒルズのフードコート「T-MARKET」内にあるので、一流レストランで提供されるクオリティのチーズ&生ハムや、自慢のチーズをたっぷり利用したパスタを、グラスワインとともに角打ち感覚で気楽に楽しめる貴重な一軒だ。



今回の祭では、「ランマス 虎ノ門ヒルズ店」の店長である野村 滉一朗さんが登場。ワインのインポーター「ヌーヴェル・セレクション」のワイン専門家とともに店頭に立ち、チーズやワインを販売する。深い知識に裏打ちされた説明上手の二人なので、ぜひ会場で直接会話をして、チーズとワインの深い魅力を感じていただきたい。
ワインはボトルでの販売なので、飲み残したら持ち帰れるように持ち帰り用の袋もご用意。会場でも自宅でも、上質なチーズとワインをご堪能あれ。
なお、独自のセレクトによるチーズは、以下の10種を予定。
イェトオスト(ノルウェー)
山羊乳の乳清を煮詰めてからミルクやクリームを足して作られる珍しいチーズ。甘みがあってねっとりとした食感がキャラメルのよう。ノルウェーではブラウンチーズとして親しまれている。
パヴェ・ド・パリ(フランス)
牛乳と山羊乳から作られた、白ときいろのマーブル模様が特徴的なセミハードタイプのシェーブルチーズ。フランスで近年登場した新しい種類のチーズで、正方形の形状と、天然の炭で着色されたグレーの表皮が、石畳のような見た目からのネーミン
ラングル(フランス)
フォンテーヌと呼ばれる上部のくぼみが特徴的な、シャンパーニュ地方の伝統的なウォッシュチーズ。ミモレットと同様のアナトー色素を含んだ塩水でウォッシュ&熟成させているので、美しいオレンジ色の表皮。
ペコラ・シチリア(イタリア)
シチリア産の羊乳製のチーズ。外皮に粗挽き黒胡椒をびっしりとまぶして熟成しているのが特徴。中心部は羊乳の旨みとコクが、外皮に近いほどスパイシーな風味が感じられ、あとをひく味わい。
パヴェ・ドゥ・コルベール(フランス)
牛乳から作られるセミハードタイプのアルティザンチーズ。昔からミモレットの生産者によって同じ製法で作られてきたが、現在は生産数が減ってしまった珍しいもの。「北方の石畳」という名のとおり、厚さのある長方形は熟成が進むにつれて香りや風味が豊かになる。
クロタン・ドゥ・シャビニオル(フランス)
石ころのような形の山羊チーズ。ひだがある外皮には青カビが点在しており、中はキメの細かい、ねっとりとした白い生地。春から初秋が旬で、山羊特有のハーブのニュアンスと熟成庫の香りが漂う。
チェダーチーズ(イギリス)
やさしいミルクの風味とナッティな香りから、熟成が進むにつれて複雑みのある強い旨みと、余韻の長いコクへと変化する。
シュロップシャー(イギリス)
100年以上の長い歴史がありながら、作り手は4人のみで品質を守り続けているコルストン・バセット社のチーズ。昔ながらの動物レンネットを使用し、通常よりも長く熟成させることで、まろやかで複雑な味わいに。
パルミジャーノ・レッジャーノ(イタリア)
〓ヶ月熟成で、凝縮した旨みとコク、ミルクの豊かな香りが楽しめる、イタリアチーズの王様。
ピアチェンティーヌ(イタリア)
シチリア産羊乳製のセミハードチーズ。鮮やかな黄色はシチリア特産のサフラン由来。羊乳の甘みとコクを生かした上品な味わいに、粒胡椒を加えてスパイシーさをプラス。イタリア本土でも人気が高いチーズ。
文:藤井志織