
国領の人気イタリアン「ドンブラボー」の姉妹店「クレイジーピザ」から、通販で評判の冷凍ピザ8種類が登場します。モッツァレラがとろ~りとろけるマルゲリータ、大人テイストのマヨコーン、海の香りが口いっぱいに広がるしらすカラスミなど、どれも冷凍のイメージを覆す逸品揃い。欲望のおもむくままにチョイスして日常にとびきりのピザタイムを!
「CRAZY PIZZA(クレイジーピザ)」は、“国領の奇跡”といわれる名イタリアン「Don Bravo(ドンブラボー)」の平 雅一シェフが開いたピザ専門店。出発点となったのはディナーコースの締めに出される窯焼きのピザだ。料理人ならではの視点でつくられたピザはナポリ流でもローマ流でもない無二の味わい。そのピザを1枚から気軽に楽しめる場として「クレイジーピザ」が誕生したのである。
現在は神楽坂と虎ノ門の2店舗を展開。マルゲリータのような王道の味をブラッシュアップした品から、マヨコーンやしらすカラスミといった独創性と遊び心が光る品まで、バラエティに富んだ品揃えがピザ好きのハートをガッチリ掴んでいる。
そのネクストステージとなるのが、ネット通販をメインにした冷凍ピザ専門店「CRAZY PIZZA:LIFE」だ。ラインナップは実店舗の看板メニューを踏襲しつつ冷凍ピザ独自の品も盛り込まれ、こちらも賑やか。3ヶ月に1度、内容が替わる季節限定ピザもあり、ヘビロテしたくなる。
もちろん、冷凍といえどもクオリティに妥協はなしだ。
生地や具材の製法は基本的に実店舗と同じ。生地は1枚1枚、手で延ばし、電気窯で丁寧に焼き上げている。
「ただ、冷凍の場合、焼いたピザを再加熱するので、具材の並べ方や生地の焼き加減などは工夫しています。例えば、マルゲリータのモッツァレラは6〜7割ほどのせて焼き、残りは後からトッピングして冷凍します。そうすると、生地との一体感がありながらフレッシュなチーズの味わいも楽しめるんですよ」
とは平シェフ。ベストな状態を維持するために、食品にダメージを与えない特殊冷凍技術を搭載した最新鋭のフリーザーまで導入したという話からも、その本気度が伝わってくる。
百聞は一食にしかずというわけで、早速、試食をさせてもらうと、マルゲリータはまるで窯から出てきたばかりのような顔つきでやって来た。頬張ればバジルの香りがふわっと立ち、瑞々しいトマトソースとミルキーなモッツァレラチーズが個々の魅力を振りまきながら見事なまでに調和。軽やかな食べ心地は「クレイジーピザ」の味そのままだ。
続くマヨコーンでさらに感動。粒入りのとうもろこしペーストや旨味の塊のようなサルシッチャなどが生み出すジューシー感がしっかりあり、焼肉ソースのアクセントも絶妙だ。別添えの山椒をパラリと纏わせると香りが立体的になり、甘じょっぱさの中に炸裂する旨味で手が止まらなくなる。
しらすカラスミも同様で、鮮度のいい「山利」のしらすのふわふわ感は健在。アンチョビの塩気やねぎの香味が味わいに弾みをつける。仕上げにかけるカラスミもたっぷりついて、これ、本当に冷凍なの?と疑りたくなるほどだ。
こうした変幻自在な具材の味わいを引き立てているが生地の旨さである。小麦の優しい香りが満面から立ち上がり、味わい深いのに軽やか。縁を残すなんてこのピザではあり得ない。
「僕が目指したのは、最後の一口までおいしく食べられるピザ。そのために一般的なピザ生地より塩を控えています。ただ、そうすると一口目のインパクトが弱くなってしまうんですね。そこで国産小麦の全粒粉を加えて風味を高め、ホエイ(乳清)と玉ねぎ水で練って旨味を出しているんです」
ホエイはチーズをつくる工程で出る副産物で、これを加えることで具材のチーズとの馴染みがよくなるという。玉ねぎ水は生の玉ねぎと水をミキサーで撹拌し、数日置いてから裏漉しして使用。自然な甘味とキャラメリゼしたような香ばしさが加わり、一口目から「うまっ!」となるわけだ。
冷凍ピザは店で出すものよりひと回り小さい直径20cmの食べきりサイズ。サラダなどを添えればランチにちょうどよく、小腹が空いたときの味方にもなる。もちろん、お腹ペコペコなら味を替えて2枚、3枚と食べるのもOK。しかも、冷凍庫にストックしてもかさ張らず、トースターにもすんなり入るから使い勝手がいい。
その調理法で画期的なのは、フライパンでも調理できることだろう。封を切りまずは電子レンジで温めて、その後にフライパンで1〜2分加熱すれば熱々ピザの出来上がり!ものの5分とかからない手早さとカリッとクリスピーな生地は感動ものだ。ちなみに、自然解凍をさせてからフライパンで焼いてもよく、これからの季節、キャンプなどのアウトドアでも活躍しそうだ。
祭に並ぶ8種はいずれ劣らぬ魅惑の美味。照り焼きチキン、えびグラタン、ジェノベーゼといった店舗では味わえないものもあるので、試す価値は大いにありだ。
おまけに、通販では4枚セットが基本のところ、祭では1枚から購入できる。ストック用に多めに買って損はないはず。すでに買う気満々という方は保冷バッグ持参でご来場を。
文:上島寿子 撮影:伊藤菜々子