dancyu祭2023
【岬屋】東京が誇る上菓子屋の"羊羹粽""水仙粽"

【岬屋】東京が誇る上菓子屋の"羊羹粽""水仙粽"

4月22日(土)、23日(日)開催。dancyu祭2023@西新宿へ行こう!入場無料。

東京・渋谷の上菓子屋「岬屋」からは、伝統の技でつくり続けている粽が登場。端午の節句にしか食べられない、季節限定の味をお見逃しなく!

祭メニューは!

羊羹粽・水仙粽一束(3本入り) 各1,500円
羊羹粽(3本一束)、水仙粽(3本一束) 各1,500円
粽(ちまき)は、本葛を練って蒸し、笹の葉で包んでつくる。開くとふわっと笹の香りが広がり、柔らかな生地がぷるんと揺れる。口に入れればスッと噛み切れ、舌になめらかさを感じた瞬間、するりと喉を通っていく。この上品な喉越しがたまらない。漉し餡入りの羊羹粽は小豆の風味が、透明感のある水仙粽はほのかな甘味が楽しめる。

餡のおいしさが格別な上菓子屋

店主
店主の渡邊好樹さん。

本誌連載でおなじみの「岬屋」は、静かな住宅街の一角にある。目立つ店構えではないが、趣のあるのれんを目印に、遠くから足を運ぶお客さんも多い。

外観

店主の渡邊好樹さんは、祖父の代から続く三代目。長く、お茶席のための上菓子をつくり続けてきた。
「菓子は、いつまでも口にとどまるようではいけないの。お茶とともにスッと消えないと」が身上だ。

なんといっても、和菓子の要となる餡のおいしさは格別。小豆の性質を知り、「いかに小豆の風味をしっかり残すか」を考えながら、日々ていねいに炊き上げている。一度「岬屋」の餡の味を知ると、口中の記憶となって忘れられなくなる。
その餡を、寒天と組み合わせれば、「噛まなくても崩れるくらいの、ぎりぎりの柔らかさ」に仕上げる初夏の“水羊羹”に、生栗から丸3日かけて仕込む蜜栗と合わせれば、「栗と餡の味が一体になる」秋の“栗蒸し羊羹”になる。いずれも、粽同様早い時期から問い合わせが入る「岬屋」の名物だ。

作業風景
作業風景

今回ご紹介する粽は、味のよさはもちろんのこと、笹の葉とい草を使った巻きも素晴らしい。まだ熱い生地をすくって笹の葉にのせ、スーッとしずく型に広げつつ、合計4枚の笹の葉で美しい円錐状に整えるのだ。伝統の技を伝える、上菓子屋ならではの仕事。
ぜひ、巻きの美しさを楽しみつつ、お茶を入れてゆっくり味わって欲しい。

店舗情報店舗情報

岬屋
  • 【住所】東京都渋谷区富ヶ谷2-17-7
  • 【電話番号】03-3467-8468
  • 【営業時間】10:00~16:00
  • 【定休日】日曜、月曜(節句、彼岸を除く。夏季休業あり)
  • 【アクセス】京王井の頭線「駒場東大駅」より徒歩7~8分、小田急線「代々木八幡駅」、東京メトロ「代々木公園駅」より徒歩10~12分

イベント情報

dancyu祭2023

開催日時
2023年4月22日(土)・23日(日) 10:00~17:00
場所
東京都新宿区西新宿2‐6‐1 新宿住友ビル 三角広場 GoogleMap
※混雑時は入場制限をさせていただくことがあります。
※会場の設備故障や天災、都からの要請など不可抗力の事由により、やむを得ず中止や時間変更になる場合がございます。予めご了承下さい。
イベント詳細
入場無料・予約不要。販売は電子決済(クレジットカード、交通系電子マネー)のみ。
イベント詳細はコチラ

※当日は内容や盛り付けが変更になる場合もあります。

文:岡村理恵 撮影:宮濱祐美子