じゃがいも殿堂レシピ
【プロはここが違う!】「冷凍フライドポテト」をとびきり美味しくする「高温揚げ」のコツ、教えます。

【プロはここが違う!】「冷凍フライドポテト」をとびきり美味しくする「高温揚げ」のコツ、教えます。

冷凍ポテトの揚げ方のコツを、「リ・カーリカ」オーナーシェフの堤 亮輔さんが伝授します。いつもの冷凍フライドポテトが見違えますよ!

教える人

堤 亮輔さん 「リ・カーリカ」オーナーシェフ

堤 亮輔さん 「リ・カーリカ」オーナーシェフ

イタリアの郷土料理とナチュラルワインの店を都内に6店舗経営。店で使う芋も厳選しており、生産者に会いに北海道を訪れることも。この10月に下北沢でフォカッチャサンドの店「TUTU」の2号店「CACCIA CACCIA(カッチャカッチャ)」をオープン。

「高温揚げ」だと、カリッと具合が段違い!

プロの技を身につければ、いつもの冷凍ポテトが格段に旨くなる! 油とポテトの量、揚げる温度、揚げ上がりの目安、そして塩の種類とふり方、それぞれにポイントがありますが、中でも大切なのは、思いきって200℃の高温で揚げること。やってみると意外と恐くないですよ。

材料材料

冷凍フライドポテト150g(写真はシューストリングカットのもの)
揚げ油1.5L
塩1.5g(細粒タイプ)

1ポテト150gに油1.5Lが目安

冷凍フライドポテトを美味しく揚げるには、ポテト少なめ、揚げ油多めが鉄則。大量の冷凍ポテトを一度に入れると油の温度が下がり、カラッと揚がらず油っこい仕上がりに。堤さんの目安は、揚げ油1.5L(写真の鍋は口径24cm×深さ18cm)に対して、冷凍フライドポテト150g。鍋のサイズに合わせて、油とポテトの分量を加減するとよい。油の温度は安全のためにも調理専用の温度計で計ろう。

ポテト150gに油1.5lが目安

2揚げ油の温度は200℃

袋に「油の温度は170〜180℃」と書かれていても、堤さんは200℃を推奨。特に写真のシューストリングカットやストレートカット(※)は細いため、揚げ時間が長いと水分が抜けてパサつく。高温短時間でカリッと揚げよう。ただし熟成芋は糖度が高く焦げやすいため、メーカー指定の温度が安心。なお、ポテトを袋から直接鍋にインしてはダメ。霜が混入し油はねの原因になる。バットや皿に移してから投入を。

揚げ油の温度は200℃
霜が入ると油がはねるので注意

3泡、音、色で揚げ上がりをチェック

初めは大きな泡が出てパチパチと激しい音がする。芋の水分が高温の油で温められ、蒸発することで起こる現象だ。このときはむやみに触らず、泡が小さくなったら大きく混ぜる。品種によっても異なるが、シューストリングカットで約3分、ストレートカットやウェッジカット(※)で5~7分。水分が抜けて泡、音ともに小さくなり、色づいてきたら引き上げ時。

泡、音、色で揚げ上がりをチェック
泡、音、色で揚げ上がりをチェック
水分が抜けたらOK

4ザルを振りながら塩をまぶす

ザルを重ねたボウルに取り、チャッチャと振って油をきる。塩は一カ所に落とさないように高めの位置からふり入れ、再びザルをチャッチャと振りながらポテト全体にまぶす。塩の量はシューストリングカットで重量の約1%、ストレートカットやウェッジカットなら0.5%で十分。サラサラしてまぶしやすい焼き塩や精製塩がフライドポテトに向く。

ザルを振りながら塩をまぶす
塩は高い位置からふる

※シューストリングカット⇒靴ひもの意。細長いカット
ストレートカット⇒シューストリングよりやや太めのカット
ウェッジカット⇒皮付きのまま三日月形(くし形)に切った形状

フライドポテト
ちょっとしたコツで、店で食べるようなカリカリサクサクの仕上がりに!
26年秋号「じゃがいも殿堂レシピ」
26年秋号「じゃがいも殿堂レシピ」
ホクホク、シャキシャキ、サクッ、とろ~り。切り方や調理法でガラリと食感が変わり、食いしん坊を惹きつけてやまない、定番野菜の絶対的王者。それがじゃがいも! 圧倒的な旨さに食卓がどよめく、殿堂入りの68レシピをお届けします。

文:佐々木香織 撮影:五十嵐一晴

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。