
dancyu秋号「じゃがいも殿堂レシピ」特集で、銀座「レストラン ラフィナージュ」の高良康之シェフに披露していただいた「華麗なるフライドポテト七変化」より「ポム・スフレ」をご紹介。内側に空気を溜めてぷっくりと膨らませた、技ありのポムフリ。薄切りのじゃがいもが、こんなふうに変身するとは驚きだ。最高難易度だが、うまく膨らんだときの感激はひとしお。

たから・やすゆき●ホテル勤務を経て渡仏。帰国後は名だたる店で副料理長、料理長を歴任し、「銀座レカン」総料理長を経て2018年に自身の店「レストラン ラフィナージュ」をオープン。古典を網羅する博識を土台にした、現代的な料理に定評がある。






| じゃがいも | 適量(メークイン) |
|---|---|
| 揚げ油 | 適量(*) |
| 塩 | 適量(伯方の焼塩が望ましい) |
*品種は「メークイン」:フランス料理に使うじゃがいもの多くは、煮くずれしにくくしっとりなめらかなメークイン系。もちろんポム・フリットにも。
*ひまわり油や菜種油など、くせのないプレーンな油が最適。このレシピには白絞油を使用。
じゃがいもは直方体に整えてから、四方の角を切り落とす(a)。


スライサーで繊維に沿って厚さ3mmにスライスする。

他のじゃがいもより長く水にさらし、しっかりとでんぷんを落としてからペーパーで水気を取る。
揚げ油の鍋を140℃と180℃の二つ用意。140℃の鍋はフライパンなど表面積が広いほうがよい。④を140℃の鍋に重ならないように入れたら、高温の油に注意しつつ、じゃがいもに衝撃を与えるように鍋を縦方向に揺らしながら揚げる。全体に油が回るように時々じゃがいもを裏返す。

揺すりながらしばらく揚げると、じゃがいもの中に水蒸気が溜まり、表面がボコボコと波打ってくる。このタイミングで油から引き上げ、休ませずにすぐ180℃の油に入れると、風船のように膨らむ。

全体が程よく色づいたらペーパーの上に移し油をきり、塩をふる。割れやすいので優しく扱う。出来上がり。

膨らんだじゃがいもをかじると、香りとともに熱々の蒸気が飛び出すのでご注意を。中心に芯があったり、じゃがいもの個体差によって膨らまないときは、諦めてチップスとして食べよう。

※文中の高良さんのお名前の漢字「高」は、正しくは“はしごだか”です。ブラウザ上で正しく表示されない可能性があるために「高」と表示しています。
文:鹿野真砂美 撮影:宮濱祐美子