抗酸化作用の高いビタミンEが効率よく摂れるアーモンドミルク飲料を使ったスパイスカレーのレシピを、スパイス料理研究家の印度カリー子さんが考案。「今までスパイスカレーを作ったことがない初心者でも、簡単で失敗知らず。頻繁に作る上級者にとっても、アーモンドミルクはコクを倍増させたいとき、かなり使えます。ぜひ作ってください!」
スパイス料理研究家。『ひとりぶんのレンチンスパイスカレー』や『ひとりぶんのスパイスカレー』など、時短・簡単・本格派レシピを多数リリース。
アーモンドミルクはドリンクとして飲むだけでなく料理でも大活躍。アーモンドミルクに含まれる抗酸化物質、ビタミンEは、火にかけても変わらないという研究結果もあることから、スパイスカレーなど、煮込み料理にこそ向いているドリンクなんです。今回は、スパイス料理研究家の印度カリー子さんがアーモンドミルクを使ったスパイスカレーのレシピを考案してくれました。
「今回考えた『アーモンドチキンカレー』は、玉ねぎを飴色になるまで炒めて、旨味とコクを最大限引き出しつつ、工程で使う水をアーモンドミルクに代えて、さらにお菓子作りで使うアーモンドの粉末、アーモンドプードルも入れました。なので、これでもか!というぐらいコクが増し増し(笑) 旨味に旨味を掛け合わせたレシピです。アーモンドミルクを入れることでとろみが生まれ、家カレーのように食べやすくなるだけでなく、個性的なスパイスの輪郭が丸くなり、一体感のある味わいになります。今までスパイスカレーに馴染みがない人でもミスなく作れるように、コリアンダーパウダー、ターメリックパウダー、クミンパウダーの3つしか使っていません。辛さは、チリペッパーをお好みで入れるだけ。辛さはなくてもまろやかでおいしいです。子供から大人まで、スパイスカレー初心者から上級者まで、ぜひお試しください」
鶏もも肉 | 500g(一口大よりやや大きめに切る) |
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サラダ油 | 大さじ1 |
玉ねぎ | 1個(みじん切り) |
トマト | 1個(みじん切り) |
ニンニク | 1かけ(みじん切り) |
ショウガ | 1かけ(みじん切り) |
アーモンドプードル | 40g |
アーモンドミルク | 200ml |
食塩 | 小さじ1~ |
★ スパイス | |
・ コリアンダーパウダー | 小さじ1 |
・ クミンパウダー | 小さじ1 |
・ ターメリックパウダー | 小さじ1/2 |
・ チリペッパー | 小さじ1/2(辛さはお好みで) |
※スパイスは全量をカレー粉 大さじ1で代用可
フライパンにサラダ油をひいて、強めの中火で、みじん切りにした玉ねぎ、ニンニク、ショウガを入れる。水分が飛んで焦げ茶色になるまで10分ほど木べらで混ぜながら炒める。「ここで旨味を引き出します。飴色よりも濃い、焦げ茶色が理想的。焦げるスレスレを狙ってください!」(カリー子)
玉ねぎがしっかり焦げ茶色になったら、みじん切りにしたトマトを加え、ヘラでつぶしながらペースト状になるように混ぜて炒める。焦げそうになったら、火加減を調整する。
ペースト状になったら弱火にして、スパイスと塩、アーモンドプードルを加え、弱火にして、しっかり混ぜ合わせる。
アーモンドミルクを入れて木べらで攪拌し、ペーストと馴染ませる。
ペーストが馴染んだら、鶏もも肉を入れ、ふつふつとしたら蓋をして弱火で10分ほど煮る。鶏肉がジューシーな状態になるのは10分。ホロホロな鶏肉にしたい場合は40分煮込む。「10分か40分か、2択です。中途半端が一番ダメです」(カリー子)。10分経ったら味見をして、塩味が足りなかったら調整して出来上がり。
「私のチキンカレーの特徴は鶏肉を大きく切ること。そして、10分煮てジューシーさを出すのが好きです! このプリップリな鶏肉がポイント。あと、玉ねぎをしっかり炒めて旨味を出すこと。飴色ではなく、“焦げ茶色”です。焦げるギリギリを攻めてください(笑) そして水を一切いれずにアーモンドミルクで代用することと、アーモンドプードルを加え、さらにコクと旨味を倍増させることです。ふわりと鼻に抜けるアーモンドの香ばしさが食欲をそそります。辛めのカレーが好きな方は、お好みでチリペッパーの量を調節してくださいね」
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文:千葉泰江 撮影:伊藤菜々子