神楽坂「BOLT」のビストロ肉サンド
シンプルで豪華な"ハム、チーズ、トリュフのカスクルート"

シンプルで豪華な"ハム、チーズ、トリュフのカスクルート"

フランス語のバゲットサンドを意味する“カスクルート”。現地で最もポピュラーなハムとチーズのカスクルートに、サマートリュフをON。シャンパーニュが似合うハレの日のサンドイッチの登場です。重ねるだけでは終わらないガストロノミックな“肉サンド”秘蔵レシピ第6弾。東京・神楽坂にある大人気のビストロ「BOLT(ボルト)」のオーナーシェフの仲田高広さんが指南します。

“ハム、チーズ、トリュフのカスクルート”のつくり方

ハムとチーズのバゲットサンドとくれば、仲田シェフ曰く「おにぎりで言えば塩昆布やシャケみたいなド定番」。そこにサマートリュフをどっさり、惜しげなく削りかけると、こんな贅沢なアントレに昇格。香り高さに、うっとり。かぶりつくのが、もったいないような。でも、やっぱりガブリと頬張るおいしさに優るものなし!

素材の持ち味をストレートに楽しむ
シンプルの極みをいくサンドイッチだからこそ、材料はいいものを。コンテチーズの旨味やトリュフの風味と喧嘩しないよう、ハムはスモークがかかっていないホワイトハムがおすすめ。

材料材料 (2人分)

ロースハム100g(スライス)
コンテチーズ25g
トリュフ15g
バゲット1/2本(約20cm)
バター10g
フレンチマスタード小さじ1
トリュフオイル適量(あれば)

1バゲットの下準備

バゲットの厚みを半分に切り、切り口の両面にバター、下半分側の断面にマスタードを重ねて塗る。

バゲットの下準備
バゲットを横二つにカット。端を残さずに切り離すのがフランスのトラデッショナルなスタイル。

2ハム、チーズをのせる

①にロースハムをのせ、ピーラーで薄く削ったコンテチーズを重ねてのせる。

ハム、チーズをのせる
チーズはセミハード系の好みのチーズでOK。今回は熟成の旨味があるコンテを選択。

3トリュフを削りかける

②を器に盛り、好みでトリュフオイルをふり、サマートリュフをたっぷり削りかける。

トリュフを削りかける
トリュフオイルのみで代用する手もあるが、生トリュフを奮発すればテンションは爆上がり必至。グレーターで、とろろ昆布のようにフワフワに削ると、いっそうの美味。
完成
ぜひシャンパーニュと合わせて、ハレの日を!

教える人

「BOLT」オーナーシェフ仲田高広さん

「BOLT」オーナーシェフ仲田高広さん

1981年生まれ。東京都出身。調理師学校卒業後、東京・銀座にあるフレンチの名店「マルディグラ」や、「レスプリミタニ」(閉店)で修業。その後フランスでの修業を経てオーストラリアへ。メルボルンのレストランやビストロなどで計6年間経験を積む。帰国後、東京・赤坂の居酒屋「まるしげ夢葉家」で修業し、2017年、居酒屋的感覚で自由にフレンチが楽しめる店「BOLT」を東京・神楽坂に開店。9席のカウンターは、毎晩食いしん坊の大人たちで満席だ。

店内
カウンター9席。平均予算は7,000円~。料理メニューはアラカルトで、前菜、温菜、揚げ物、メインにカレーや麺の締め物と、常時20品前後がラインナップ。ドリンクは、世界各国のワインを始め、日本酒、焼酎、スピリッツとさまざまな酒が並ぶ。
外観
ほっこりと安心感のある木の扉が目印。

店舗情報店舗情報

BOLT
  • 【住所】東京都新宿区箪笥町27 神楽坂佐藤ビル 1F
  • 【電話番号】03‐5579‐8740
  • 【営業時間】17:00~24:00(閉店)
  • 【定休日】月曜、第2・4火曜
  • 【アクセス】都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」より徒歩1分

文:堀越典子 撮影:海老原俊之

堀越 典子

堀越 典子 (ライター)

千葉県出身。武蔵野音楽大学卒業後、ピアノ講師→音楽系出版社→編集制作会社勤務を経て独立。気がつけば、もっぱら酒食部門担当のライターに。dancyuをはじめ雑誌、PR誌、WEB媒体に食・酒・旅まわりの取材記事を寄稿。大好物はスペイン。サンティアゴ巡礼路歩きが15年来のライフワーク。