冬のほうれん草は肉厚で味も濃厚。グラタンでたっぷり摂るのはいかがでしょう。グラタンに必須のホワイトソースはバターたっぷり、牛乳は冷たいまま一気に加えて泡立て器で手早く混ぜる、このポイントをおさえれば、失敗しないはずなので、ぜひ挑戦してみてください!しみじみおいしくて、食べてほっとする「定番」の料理を料理研究家の大庭英子さんに教わりました。
ほうれん草とゆで卵をソースで完全に覆ってしまうのがグラタンの本流。なめらかすぎるソースが舌をくすぐります。
ほうれん草 | 2袋(400~450g) |
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卵 | 6個 |
★ ホワイトソース | |
・ 牛乳 | 2と1/2カップ |
・ バター | 60g |
・ 小麦粉 | 大さじ5 |
・ 塩 | 小さじ2/3 |
・ 胡椒 | 少々 |
バター | 大さじ2 |
塩 | 小さじ1/5 |
胡椒 | 少々 |
ピザ用チーズ | 100g |
ほうれん草は根元に十文字に切り込みを入れ、たっぷりの水に10分ほど浸してから洗う。塩少々(分量外)を加えたたっぷりの熱湯で4~5回に分けてゆで、冷水にとって冷まし、水気を絞って長さ3~4㎝に切る。
卵はたっぷりの熱湯に、お玉などにのせて静かに入れ、煮立ったら弱めの中火にして6分ほどゆでて氷水にとり、中が完全に冷えるまでおく。殻にひびを入れて水の中で殻をむく。
鍋にバターを入れて弱めの中火にかけ、焦がさないように溶かし、バターが完全に溶けて泡立ってきたら、小麦粉を入れる。粉っぽさがなくなり、さらっとするまで弱火で混ぜながら炒める。
冷たい牛乳を一度に加えて泡立て器で手早く、ダマができないようによく混ぜる。
塩、胡椒を加えて調味し、木ベラに替える。つやが出て、木ベラで底をこすると跡がつく程度、とろりとするまで煮詰める。
フライパンにバターを溶かしてほうれん草を入れてさっと炒め、塩、胡椒をふり入れて混ぜる。
ホワイトソースの1/2量を加え、混ぜて全体にからめる。
グラタン皿に移して均等に敷き、ゆで卵を埋めるように並べる。
残りのホワイトソースを全体にかけてチーズをふり、オーブントースターで10~15分焼く。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ
この記事は四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。