料理好きなら一度は夢みるキッチンカー。しかし、軽ワゴンの業務用を普段使いは難しいもの。そこで今回は三菱自動車のエクリプスクロス PHEVの給電機能を使って、即席のキッチンカーで遊んでみた。キャンプ場でも注目集めること間違いなし!
屋外でカレーはキャンプの定番だが、それをPHEV(プラグインハイブリッド車)の給電機能を用いてつくるとなったらどうだろう。チャレンジするのは「エクリプス クロス PHEV」とフードデザイナーの小沢朋子さん。「ケータリングでは一度に何種類もの調理と盛りつけをします。料理は段取り勝負です!」と気合十分。
同車は1500Wの給電能力を備えており、IHクッキングヒーターや電気調理ケトルを強火にしても問題なし。「保温するのも簡単で便利。電気調理のメリットですよね」と小沢さん。
それにしても調理が時短で済むのに驚いた。炭を熾す必要もなく、目的地に着いたら即調理。「家で材料を切っておけばもっと早くできちゃいますね」と話す通り、1時間ほどで炊きたてご飯とカレー2品が出来上がった。
● 消費電力が1500Wを超えると、給電停止または出力低下となる場合があります。
● ACコンセントに、たこ足配線はしないでください。
● 使用する電気製品に付属の取扱説明書や、製品に記載されている注意事項をご覧の上でご使用ください。
エクリプス クロス PHEVの最大の特徴は何といっても給電能力。しかもスイッチ一つで普段使っている家電も使用可能に。1500Wの出力があるのでサーフィンの後にドライヤーで髪を乾かす、スキー板に塗るワックスをヒーターで溶かすなど、アクティブに使いこなすユーザーもいるとか。蓄電機能を利用すれば、災害時の緊急電源としても活躍しそうだ。
鶏肉 | 300g |
---|---|
油 | 大さじ3 |
玉ねぎ | 1/2個(90g) |
にんにく | 1/2片(4g) |
生姜 | 1/2片(4g) |
ししとう | 4本 |
トマト | 中2個(250g) |
ヨーグルト | 大さじ5 |
A | |
・ クローブ | 5粒 |
・ カルダモン | 2粒 |
・ シナモン | 5cm |
・ クミンシード | 小さじ1/2 |
B | |
・ ターメリック | 小さじ1/3 |
・ コリアンダーパウダー | 大さじ2 |
塩 | 小さじ1と1/3 |
水 | 200g |
ガラムマサラ | 小さじ1 |
レッドペッパー | 小さじ1/4 |
玉ねぎは繊維を断ち切る方向に薄くスライス、にんにくと生姜はみじん切り、ししとうは小口切り、トマトは1~2cm角切り、鶏肉は一口大に切っておく。
鍋に油を温める。スパイスAを入れて香りが出るまで弱火で炒める。
ヘラなどで混ぜすぎず、時々鍋底にできた薄い焦げをはがすようにして炒める。全体的に焦げ茶色になり、玉ねぎの甘い香りがしてきたらOK。
にんにく、生姜、ししとうを加えてサッと炒めたらスパイスBと塩を入れる。
トマト、ヨーグルトを加える。トマトから出てきた水分が飛び、全体にぼってりするまで煮詰める。
鶏肉、水を加え、鶏肉に火が通るまで中火で煮る。
レッドペッパーはお好みに合わせて調整可。味を見て物足りない場合はきび砂糖小さじ1を加えても良い。
かぼちゃ | 1/5個(250g) |
---|---|
油 | 大さじ2 |
クミン | 小さじ1/2 |
玉ねぎ | 1/4個(40g) |
塩 | 小さじ1/2 |
玉ねぎはみじん切り、かぼちゃは一口大に切っておく。
この時沸かしたお湯の一部を保温ジャーに入れてあらかじめ温めておく。次の工程に移る前にこのお湯は捨てる。
かぼちゃを保温ジャーに移し、かぼちゃが完全にかぶる量のお湯を注ぎ入れる。蓋をし、1時間余熱調理する。
かぼちゃが柔らかくなっていることを確認し、ジャーの中のお湯を半分程度別のボウルなどに取り分けておく(ブレンダーにかけた時にこぼれない、また濃度調整をするため)。
ハンドブレンダーでかぼちゃをペーストにし、先ほど取り分けた水を適宜加えながらぽってりとした濃度に調整する。
小鍋に油を温めてクミンを入れ、香りが出たら玉ねぎを加える。きつね色になるまで炒める。
6に5のかぼちゃのペーストと塩を加えて完成。スパイスがクミンだけなので、塩をしっかり目にして味を引き締めるとよい。
水 | 150cc |
---|---|
牛乳 | 500cc |
A | |
・ 紅茶茶葉 | 大さじ2(アッサムCTC) |
・ クローブ | 3粒 |
・ カルダモン | 2粒 |
・ シナモン | 4cm |
きび砂糖 | 大さじ3 |
牛乳が吹きこぼれないように調理可能なケトルを使うこと。
チャイらしくするには、乳脂肪分が高めの濃い牛乳を使うのがコツ。
牛乳が沸騰してふわっと沸きそうになったら弱火にし、さらに2分煮出して完成。茶漉しなどで茶葉とスパイスを漉してカップに注ぐ。
「モコメシ」名義でフードデザイナーとして活躍。インド料理をベースにスパイスを使った料理が得意。ケータリングやメニュー開発、ホテルやカフェのスタイリングなど幅広く手がける。
https://mocomeshi.org/
文:深井戸 月 撮影:山出高士