福島の恵みが織りなす至福の夜!福島県産食材の魅力を発信するべく気鋭のシェフと生産者がもてなす「ふくしま応援シェフ」プレミアムディナーを開催

福島の恵みが織りなす至福の夜!福島県産食材の魅力を発信するべく気鋭のシェフと生産者がもてなす「ふくしま応援シェフ」プレミアムディナーを開催

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食材の宝庫として知られる「福島県」。その魅力を余すことなく体験できるイベントが東京・日比谷の「DRAWING HOUSE OF HIBIYA」で開催された。このイベントは福島県が主催する「ふくしま応援シェフ」プレミアムディナー。連日の猛暑に負けないほど、食いしん坊たちの熱気にあふれた一夜の模様をお伝えする。

福島県の各地からえりすぐった食材と話題のお酒をペアリング

会場内
イベントは2025年7月17日に日比谷の「DRAWING HOUSE OF HIBIYA」にて開催された。

「ふくしま応援シェフ」プレミアムディナーでは、福島県が誇る豊かな食材の魅力を余すことなく伝えるべく、3人の「ふくしま応援シェフ」が腕を振るった。
「ふくしま応援シェフ」とは、福島県産品を積極的に活用し、福島の魅力を発信する料理人や料理研究家のこと。現在約200人が登録している。今回のディナーでは、福島県内で活躍する和と洋の料理人2人、東京で絶大な人気を誇るパティシエ1人が調理を担当した。

3人のシェフ
当日集った3人のふくしま応援シェフ。左から福島県いわき市の「美味いもん屋わ多なべ」の渡邉達也さん、福島県郡山市の「catoe(カトウ)」の加藤智樹さん、東京都世田谷区にあるパティスリー「Ryoura(リョウラ)」の菅又亮輔さん。
会場いっぱいの人
会場にはdancyu食いしん坊倶楽部会員をはじめとする50人が集まった。

和洋の銘酒が揃う福島の「いま」を凝縮したペアリングの妙

この日のディナーは、料理だけでなく、福島県が誇る銘酒とのペアリングも大きな魅力。全国新酒鑑評会金賞受賞数日本一を誇る福島県の日本酒はもちろんのこと、個性が光るクラフトジンなど、厳選されたお酒が料理の味わいを一層引き立てた。
ディナーでは、今回使用された食材を丹精込めて育て上げた生産者も席に着き、参加者たちと交流。福島県産食材への理解を深める貴重な機会となった。

お酒
当日提供されたお酒。左から松崎酒造「廣戸川 特別純米」、仁井田本家「かをるやま」、naturadistill 川内村蒸溜所「naturadistill 固有種蒸溜酒(クラフトジン)」、廣木酒造本店「飛露喜 特別純米」の4種類。

この日提供されたプレミアムな料理を、ペアリングされたお酒とともにご紹介しよう。

1.郡山うねめ牛の一番だしの吸い物

最初の一品は、渡邉さんの「郡山うねめ牛の一番だしの吸い物」。A4等級以上の雌牛のみが名乗れる郡山市のブランド黒毛和種「うねめ牛」のロースを、一番出汁でしゃぶしゃぶ仕立てに。絶妙な加減で火が入ったうねめ牛は、桜色に色づき、とろけるような食感に。
料理にペアリングされたのは、会津坂下町の廣木酒造本店「飛露喜 特別純米」。甘い果実を思わせる香りと、すっきりとした飲み口ながら、広がりのある豊かなうま味が特徴。うねめ牛とともに口に含むと、肉の味わいがさらに引き出される。参加者からは「出汁の香りがたまらない!」「うねめ牛が口のなかでとろける」といった声が漏れた。

料理
「うねめ牛の繊細なうま味も味わっていただきたい」と渡邉さん。一番出汁と牛肉の香りが、器から立ち上り食欲を駆り立てる。
シェフと女将
わ多なべの料理に合わせる日本酒は、女将の渡邉悦子さん(右側)がセレクト。

2.飯舘村山田さんのドライエイジングビーフのタルタル

続いては、加藤さんによる「飯舘村山田さんのドライエイジングビーフのタルタル」。飯舘村で牛肉の熟成に取り組む山田豊さんのドライエイジングビーフを低温調理し、レア状態で細切りに。そこへ柑橘などを使った特製の生七味を合わせてタルタル仕立てにした。
独創的なタルタルに合わせるのは、川内村naturadistill 川内村蒸溜所のクラフトジン「naturadistill 固有種蒸溜酒」のシンプルなソーダ割り。柑橘系の香りが特徴の「かやの実」をキーボタニカルに、橘やジュニパーベリーなどが織りなす深い森のような香りと爽やかな柑橘の香りが、鼻腔を心地よく駆け抜ける。タルタルに使われた生七味との相性が抜群だ。

料理
「飯舘村産の熟成牛はとても丁寧に時間をかけてドライエイジングされています。複雑な生七味とクラフトジンの組み合わせを味わってください」と加藤さん。

3.相馬原釜漁港で水揚げされたスズキのヴァポーレ とうみぎ丸のソース

魚料理は、再び加藤さんによる「相馬原釜漁港で水揚げされたスズキのヴァポーレ とうみぎ丸のソース」。常磐ものの産地で知られる相馬原釜漁港で水揚げされた新鮮なスズキを、ヴァポーレ(蒸し料理)で提供。添えられたのは、糖度の高い郡山市のブランドとうもろこし「とうみぎ丸」など、すべて鈴木農場で収穫された郡山ブランド夏野菜。
この一皿には郡山市の仁井田本家が手掛ける「かをるやま」をペアリング。赤ワインの貯蔵に使用したオーク樽で熟成させることで、ロゼワインのような薄いピンク色になったユニークな日本酒だ。ほどよい酸味と軽やかな甘味のある「かをるやま」は、ソースに使われた「とうみぎ丸」の甘さと見事に調和した。

料理
常磐もののスズキと鈴木農場のブランド野菜の競演。ビーツを使った泡のソースの下にはふっくらと蒸されたスズキが隠れている。枝豆、ナス、ヤングコーンなど、郡山の夏をぎゅっと閉じ込めた一皿。
シェフ
料理を説明する加藤さん(右側)と鈴木農場の鈴木智哉さん(左側)。

4.いわき伊勢海老のミディアムレア メヒカリの握り

渡邉さんの「いわき伊勢海老のミディアムレア メヒカリの握り」が提供されると、会場のボルテージは最高潮に達した。いわき沼之内港で水揚げされた大型の伊勢エビを活け締め後3日寝かせて熟成させ、油通しすることで絶妙なミディアムレアに仕上げた。
プリッとした歯ごたえの伊勢エビと、香り豊かな海老味噌ソースが絶妙に絡み合い、参加者からは「美味しい!」と感嘆の声が次々上がった。続いて常磐ものの「メヒカリのにぎり寿司」と、「うにとホッキのおむすび」も並んだ。料理には天栄村の松崎酒造「廣戸川特別純米」をペアリングした。

料理
伊勢エビは熟成させることでうま味が増し、濃厚な味わいに。付け合わせの野菜もすべて福島県産だ。
料理
メヒカリの握り。左側は生、真ん中は炙り、そして右側はいわき名物の「うにの貝焼き」と沼之内港産のホッキ貝をたっぷり混ぜ込んだ「うにとホッキのおむすび」。

5.福島の果実が織りなす至福のデザート

締めくくりは、菅又さんによる福島の果実を使ったデザート。伊達市の枝並農園の「暁星(ぎょうせい)」は桃のコンポートに。ブルーベリー園みうらのブルーベリーを使った美しいマカロンとアクア農園の希少な在来種あんずを使用した香り高いフィナンシェは、参加者たちを笑顔にした。

デザート
桃のコンポート。「福島の桃は美味しいですね!心地よい歯触りを残すために、加熱せずにコンポートにしました」と菅又さん。たっぷり乗ったミルクジェラートとの相性はこの上ない。
焼き菓子
コーヒーと一緒に提供された焼き菓子。手前からブルーベリーのマカロン、国見町100年あんずを使ったフィナンシェ。どちらも果実本来の甘味と酸味がアクセントになっている。
パティシエ
「福島の果物は種類が豊富なだけでなく、味や香りも素晴らしいですね。これからも使ってみたいと思います」と菅又さん。

この日のディナーでは、郡山ブランド野菜の鈴木智哉さん、桃農家の枝並隆宏さんも席に着き、食事をしながら参加者からの質問に丁寧に答えた。参加者は食卓に並ぶ料理の背景を知ることで、福島の食材への理解を深めていた。
埼玉県から参加したご夫婦は「昨今の異常気象のなかで努力されている生産者の話が聞けて、食材への感謝が深まった」。都内から参加した女性は「機会があれば今回お料理を作っていただいた料理人のお店に行ってみたくなりました」と言う。

現地に赴き福島県の食の魅力を体験できるスペシャルイベントを開催!

畑とテーブル
産地のど真ん中でランチを楽しむ!福島県内の生産者を訪ね、現地の人気料理人が料理を作るツアーの募集がスタート

今回のプレミアムディナーには続編がある。福島の食材産地を訪ねて料理を楽しむツアーイベントだ。2025年9月15日に郡山、9月28日相馬、11月2日喜多方で、福島の食と酒を楽しめる。

9月15日 郡山編
郡山ブランド野菜の生産者「鈴木農場」を訪ね、野菜の収穫体験を実施。会場ではイタリアンの「Catoe」加藤智樹さんと、「和牛旬菜 あ吽」の林亮太さんが、腕を振るう。
9月28日 相馬編
相馬の原釜漁港で底引き網漁を行う漁師の菊地基文さんを訪ね、ホッキの殻むきなどを見学。その後、風光明媚な文字島を眺める松川浦を訪ね、イタリアン「Aoyagi」の青柳拓也さん、「凪茶寮 文字島」の坂脇尚己さんによるランチを楽しむ。
11月2日 喜多方編
福島県の酒どころ喜多方にある酒蔵「大和川酒造店」を訪ね酒蔵や酒造りの道具などを見学する。その後、酒蔵を改装した会場で、「美味いもん屋わ多なべ」の渡邉達也さんとフレンチの「Là Là Gottsuo」の井上幸司さんによるランチ。

この機会に福島県を訪れてみてはいかがだろうか。

イベント情報

福島の食材産地を訪ねて料理を楽しむツアー

詳細および申し込みは下記サイトにて8/8(金)より先着順で一般受付開始中。お申込みはお早めに。

<郡山ツアー申し込み> <相馬ツアー申し込み> <喜多方ツアー申し込み>

お問い合わせ情報お問い合わせ情報

主催:福島県観光交流局県産品振興戦略課

ふくしま応援シェフ登録者一覧

文:鈴木桂水 写真:yOU

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