今年も“ご飯が主役”の秋がやってきた!2021年10月1日から11月6日まで、本格和食の味を手軽に楽しめる「和食・酒 えん」と「だし茶漬け えん」で、宮城県産「ひとめぼれ」を味わい尽くすフェアが開催。旬の食材と美味しいひとめぼれのマリアージュを楽しもう。
食欲の秋が到来。今年の秋は宮城県産「ひとめぼれ」に注目だ。1991年に宮城県古川農業試験場で誕生したひとめぼれは、今年で30周年を迎える。ほどよい粘りがあり、食味のバランスが良い宮城県産ひとめぼれは、多くの料理人から「和洋を問わず料理の味を引き立てる」と支持されている。
カジュアルな雰囲気で、割烹や料亭の味が楽しめると評判の「和食・酒 えん」や、豊富な種類の贅沢な茶漬けが楽しめる「だし茶漬け えん」のメニューを考案する中野圭崇氏もその一人。
「和食と言えば、美味しいご飯は欠かせないので、お米選びには細心の注意を払っています。そのなかでも宮城県産のひとめぼれは多くの方に美味しいと感じていただけるブランド米だと感じています」と話す中野氏。
今回「和食・酒 えん」と「だし茶漬け えん」のメニューの中から、宮城県産ひとめぼれを、より美味しく楽しめる逸品を選んでもらった。
ひと品目は旬を迎えた魚の刺身がずらりと並ぶ「和食・酒 えん」の「えんのお造り7種とあら汁膳」だ。豊洲から届いた鮮度抜群の魚でひとめぼれを思う存分に味わえる。
「厳選した7種類のネタをたっぷりと盛り込んでいます。実は刺身はご飯の種類を選びます。たとえば、粘りが強すぎるもっちり系の品種ですと、ご飯が重くなるので、刺身の良さが感じられません。ひとめぼれなら、脂の乗ったマグロや、淡泊でも奥深い旨味のある白身など、それぞれ違った風味が引き立って食が進みます」と、中野氏。
確かに、熱々の宮城県産ひとめぼれに、たっぷりのわさびと一緒に本マグロの中トロを乗せて食べても、クリッと弾力のある鯛の刺身と合わせても、それぞれの旨味がしっかりと感じられる。
焼き魚の中でも、ご飯のおかずとして人気を呼ぶメニューが銀鱈の西京焼きだろう。「和食・酒 えん」では、自家製の西京味噌に脂の乗った銀鱈を漬け込み、皮目を適度に焦がしながらじっくりと焼き上げる。香ばしくて甘い香りが、否応なく食欲をかき立てる。
「ひとめぼれは粒がしっかりしているので、銀鱈の濃厚な脂の旨味や甘辛い煮魚とも合いますね。もちろん生姜焼きなどの肉料理と合わせても美味しいです」と中野氏。
「えんのお造り7種とあら汁膳」、「銀鱈の西京焼き御膳」ともにランチのみの提供で、うれしいことにご飯のおかわりができる。
「和食・酒 えん」のディナーメニューでも、宮城県産ひとめぼれの実力が感じられるメニューがある。注文から30分かけて炊き上げる「鯛の土鍋ご飯」がそれだ。
特製の合わせ出汁で炊き上げた米と、ふっくらと焼き上げた鯛との相性は抜群。噛みしめるほどに幸せな気分に浸れる。粒がしっかりしているので、食感が軽く、飲んだ後の〆でもするすると食べられそうだ。
「だし茶漬け えん」では、宮城県産のひとめぼれと、大ぶりの鯛の切り身にごまだれを絡めた鯛の刺身をセットにした「鯛だし茶漬け」に注目したい。
まずはご飯に鯛の刺身を“のっけ”で楽しむ。次に、昆布といりこ、宗田節・鯖節の魚介系出汁と鶏ガラスープを合わせた同店自慢の出汁をかける。すると、鯛の刺身がみるみるうちに霜降りになり、表情を変える。熱々の出汁とご飯、そして鯛の身を一緒にさらさらっとかき込むと、旨味のハーモニーが口いっぱいに広がる。とくに煎りゴマの香りが際立つ鯛の身は、出汁の熱で適度な霜降りになり、食感の変化が楽しい。ひとめぼれは、出汁をまとっても粒がしっかりと感じられるので、軽い食感で、食べても食べても後を引く。宮城県産ひとめぼれと、この特製出汁の組み合わせは、まさに魔性。一瞬で虜になってしまった。
食欲の秋は始まったばかり。フェア中に「和食・酒 えん」と「だし茶漬け えん」に行って、宮城県産ひとめぼれの魅力を味わい尽くしてはいかがだろうか。
文:鈴木桂水 写真:土田凌