発売から20年以上経った今でも愛好家に根強く支持されるのが、食中酒に最適な本格芋焼酎「薩州 赤兎馬」。そんな酒がさらに旨くなる肴を、焼酎を知り尽くした名店「赤坂まるしげ」の店主が伝授する。
暑さで渇いた喉に、「薩州 赤兎馬」が気持ちよく吸い込まれる。本格焼酎をこよなく愛する「赤坂まるしげ」の店主・小久保茂紀さんもグラスを片手に、穏やかな笑顔で頷く。
「芋焼酎らしいしっかりした味わいですが喉ごしがよく、雑味のない繊細な甘味がいい。きれいな余韻が長く、上品なビター風味が肉の脂を呼びます」
そう語りながら、小久保さんが手早くつくってくれたのが、黒毛和牛と夏野菜のグリル。特にトマトと麦味噌のソースが味の決め手だ。
「赤兎馬はビターな風味だけではなく、ほのかな酸を感じるので、優しい酸味のトマトと発酵系の酸を伴った麦味噌を同調させるとなじみ、互いの味わいが膨らみます」
そして、仕上げに「薩州 赤兎馬」を使ってフランベするのも欠かせない。「これで酒との結びつきが格段によくなるんですよ」と豪快にフライパンを振りながらにこやかに口元を緩める。
一方、夏季限定の軽やかな「薩州 赤兎馬 20度」には、甘酸っぱい巨峰のつまみを合わせてくれた。
「酒と果物の爽やかな味わいを重ねてみました。華やかで明るい酒の香りが生きるんです。チーズのコクをプラスすることで芋の甘味が深くなります」
この料理には、ぜひソーダ割りを。清涼感が増し、つまみの美味しさを倍増させてくれる。思わず、もう一杯。「薩州 赤兎馬」は、食中酒としての実力も秘めている。
黒毛和牛 | 約150g(ヒレ肉) |
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賀茂なす | 1枚(1cm幅に切る) |
万願寺とうがらし | 1本 |
赤ピーマン | 1個 |
きゅうり | 1/3本 |
にんにく | 1/2片 |
オリーブオイル | 大さじ3 |
塩 | 少々 |
黒胡椒 | 少々 |
赤兎馬 | 大さじ2(赤) |
★ 調合ソース | |
・ 麦味噌 | 大さじ1 |
・ うら濾しトマト | 大さじ3(市販品) |
・ みりん | 大さじ1 |
肉の両面に塩、胡椒をふる。万願寺とうがらしは縦半分に切り、赤ピーマンは4等分に。きゅうりは叩いてからざっくりと手で割る。にんにくは厚めにスライスする。
麦味噌、うら漉しトマト、みりんをよく混ぜて調合ソースをつくる。
フライパンにオリーブオイルをひき、1のにんにくを入れて火にかける。弱めの中火で加熱し、香りが出てきたら取り出す。
3のフライパンに肉と野菜を入れて両面を香ばしく焼く。
赤兎馬を注いでアルコールを飛ばしながらさらにソテーする。調合ソースを半分入れて全体になじませたら肉を取り出し、余熱で火を通す。
残りの調合ソースを入れて煮詰め、とろみが出たら火を止める。肉をスライスして野菜とともに皿に盛り、全体にソースをかけたら完成。
巨峰 | 5粒 |
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そら豆 | 8個 |
マカダミアナッツ | 大さじ1強 |
リコッタチーズ | 大さじ2 |
サワークリーム | 大さじ1/2 |
白味噌 | 小さじ1 |
塩 | 少々 |
黒胡椒 | 適量 |
そら豆はゆでて薄皮をむく。巨峰は半分にカットし、種を取り除く。
ボウルにリコッタチーズとサワークリーム、白味噌を入れてよく混ぜ合わせる。
2に1とマカダミアナッツを入れて塩と黒胡椒をふり、全体をしっかり和えて皿に盛る。黒胡椒をふりかけたら完成。
※飲酒は20歳になってから。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。飲み過ぎにご注意ください。飲酒運転は法律で禁止されています。
赤坂まるしげ
【住所】東京都港区赤坂2-14-8 山口建設ビル2階
【電話番号】03-3224-1810
【営業時間】17:00〜翌1:00(L.O.)金曜、祝前日は〜翌3:00(L.O.)、土曜は19:00〜22:00(L.O.)
【定休日】日曜、祝日、他に不定休あり
【予算】5,000円〜 カード不可
【席数】75席
【アクセス】東京メトロ「赤坂駅」より徒歩2分
文:山内聖子 写真:工藤睦子