スパイスつまみが拓く、黒伊佐錦の刺激的な楽しみ方。

スパイスつまみが拓く、黒伊佐錦の刺激的な楽しみ方。

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芋焼酎の大定番、黒伊佐錦。1987年に生まれ、黒麹焼酎時代をつくった親しみのある味わいは、今でも多くの焼酎好きを魅了している。30年以上愛され続ける黒伊佐錦の令和的楽しみ方を、料理家の山田英季さんが披露。

黒伊佐錦&スパイスが家飲みを盛り上げる!

「芋焼酎らしいほのかな甘味と、黒麹らしい深いコクを感じつつ、すっきり飲みやすい。食中酒として最高です!」
ふだんから焼酎を愛飲している料理家の山田英季さんは、グラス片手に満面の笑みでそう語った。焼酎大国・鹿児島でも大いに支持されている「黒伊佐錦」は、さまざまな料理に合わせやすく親しみやすい味。山田さんもその味わいに心を鷲掴みにされたという。

山田英季さん
料理家の山田英季さん。もつ焼き店を創業した経歴もあり、焼酎への愛は深い。
料理
黒伊佐錦のお供として山田さんが薦めるのは、スパイスなどの香りを効かせた刺激的なつまみ。

「黒伊佐錦は、余計なクセや雑味を感じさせない飲み口なので、スパイス料理と相性抜群です。複雑な風味を持つスパイスによって、黒伊佐錦の旨味や香りが引き出され、一層おいしく味わえます」
コロナ禍でまだまだ自由に旅行できない今日この頃。「スパイス料理でちょっぴり異国を感じながら黒伊佐錦とのペアリングを楽しんでほしい」。そんな思いを込めて山田さんは、香り豊かな2つのレシピを披露してくれた。

酒と料理
1品目は“手羽先揚げトムヤムクン風味”。辛旨の風味をまとった熱々の手羽先を黒伊佐錦のソーダ割りで流し込む。

「僕が思うに、ほのかな甘味を持つお酒は油ぎれがいい。黒伊佐錦を口に含むと、ほんのりした甘味と後味にすっきりする心地よさを感じます。ソーダ割りにすればなおのこと。スパイシーな揚げ物と合わせたらもう、たまりません!」
山田さんがつくる手羽先揚げは、ココナッツミルクやカイエンペッパー、レモンなどを合わせたトムヤムクン風味の汁に漬けてから揚げる1品。
手で持ってかぶりつけば、スパイシーな香りとジューシーな手羽の肉汁に思わず頬がゆるむ。そこへすかさず黒伊佐錦のソーダ割りを口にすれば、南国タイの街並みが思い浮かんだりして……。
口内に油っぽさが残らず、さっぱりするので、1本2本と食べる手が止まらない。
黒伊佐錦のソーダ割りがさらりと油を洗い流してくれる。「次のもう一口を誘ってくれる組み合わせなんです」という山田さんの言葉に頷くばかりだ。

手羽先揚げトムヤムクン風味のつくり方

材料材料 (2人分)

手羽先300g
A
・ 塩小さじ1/2
・ 黒胡椒少々
・ カイエンペッパー小さじ1/4
・ レモン汁大さじ2
・ ナンプラー大さじ2
・ 生姜5g(すりおろし)
・ にんにく5g(すりおろし)
・ ココナッツミルク60ml
パクチー適量
レモン1/4個
片栗粉適量
揚げ油適量

1揉み込む

保存袋にAを入れて混ぜ合わせ、手羽先を加えて揉み込み、冷蔵庫で6時間からひと晩つけておく。

2粉をまぶす

手羽先を保存袋から取り出し、1本ずつ、全面に片栗粉をつける。粉が少々ダマになってついてもOK。

3揚げる

フライパンに深さ2cmほど揚げ油を注ぎ、180℃まで熱する。最初に皮面を下に入れると焦げやすいので、皮のついていない面を下にして入れる。衣がかたまったら上下を返し、両面に揚げ色がつくまで5分ほど揚げる。

揚げる

4盛り付ける

器に盛り、レモンとパクチーを添えてでき上がり。

完成

ガツンと香る、芋とスパイスのおいしい関係。

「飲みやすくて深いコクがある黒伊佐錦のロックに合わせるなら」と山田さんがつくってくれた2品目は、“スパムとピーマンのスパイス卵炒め”。沖縄とインドの文化をミックスさせた焼酎つまみだという。
ガラムマサラとクミンシードの風味に、香ばしく炒めたスパムの旨味、ピーマンの青っぽさ、コクのあるカシューナッツ。オリエンタルな要素が交じり合った複雑な味わいを、黒伊佐錦のロックがどっしり受け止める。鼻へと抜ける芋の香りが余韻となり心地いい。「懐の深い焼酎なんです」という山田さんの言葉が身に染みる、家飲みの定番として繰り返し味わいたくなる組み合わせだ。

酒と料理
黒伊佐錦のロックには“スパムとピーマンのスパイス卵炒め”を。芋とスパイスのパンチのある風味がクセになる。

スパムとピーマンのスパイス玉子炒めのつくり方

材料材料 (2人分)

スパム170g
ピーマン5個
玉ねぎ1/4個
カシューナッツ12粒
1個
ふたつまみ
黒胡椒少々
ガラムマサラ小さじ1/2(カレー粉でもOK)
クミンシード小さじ1/2
胡麻油大さじ2

1具材を切る

スパムは1cm角の棒状に切る。玉ねぎは細めのくし切りにする。ピーマンは1cm幅に切る。

2炒め合わせる

フライパンに胡麻油大さじ1を強火で熱し、スパム、玉ねぎを炒める。焼き色がついたら、ピーマン、カシューナッツ、塩を加えて炒める。

炒め合わせる
「スパムは香ばしく、玉ねぎは甘味が出るよう強火でしっかり炒めるのがコツ。ロックと一層合う味に仕上がります」と山田さん。

3卵を加える

ピーマンにも焼き色がついたら、黒胡椒、ガラムマサラ、クミンシードを加えて、中火で1分ほど炒める。
具材をフライパンの奥に寄せ、手前に胡麻油大さじ1を加え、溶き卵を加えて菜箸で混ぜながら半熟状にする。

卵を加える

4盛り付ける

具材と卵をざっと混ぜ合わせたら完成。器に盛り、クミンシード(分量外)を振る。

完成

これぞ鹿児島の味、黒伊佐錦。

黒伊佐錦
白麹による酒造りが主流だった1987年、黒麹仕込みの本格焼酎として誕生。黒伊佐錦は“黒ブーム”の先駆けとして今日に至る。やわらかな甘み、まろやかな喉ごし、深いコクは“鹿児島スタンダード”として広く愛されている。アルコール度数25度。

お問い合わせ情報お問い合わせ情報

大口酒造株式会社
TEL:0120‐86‐9613

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山田英季(やまだ・ひですえ)

山田英季(やまだ・ひですえ)

料理家。兵庫県生まれ。旅と食がテーマのサイトand recipe主宰。フレンチ、イタリアン、和食と幅広いジャンルでシェフとして活躍した経歴をもつ実力派であり、スタイリングやプロダクトデザイン、空間プロデュースでも活躍するマルチな才能の持ち主。最近著『あたらしいおかず 家ごはんをも~っとおいしく!』など著書多数。

文:鈴川涼香 撮影:キッチンミノル(プレゼントキャンペーンの画像のみ提供写真)

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