大人気のレモンサワーは今や家飲みでも定番中の定番。スーパーやコンビニに行けば、目移りするほど、たくさんの缶入りレモンサワーが並んでいるが、今春、キリンが発表した「麒麟 発酵レモンサワー」はその名の通り、発酵レモン果汁により、レモンの味が濃く豊かなおいしさが楽しめる、爽やかなレモンサワー。真打ち登場ともいえるほどの高い完成度を誇る新たなレモンサワーのおいしさを体感してもらうべく、日本料理ひと筋で30年近くのキャリアを積み重ねた達人、「鈴なり」店主・村田明彦さんのもとを訪ねた。
数多の缶入りレモンサワーが巷にあふれるなかで、キリンが着目したのは発酵の力。114年に及ぶモノづくりの歴史を礎に、長きに亘って研究を重ね、技術を磨いてきた。「麒麟 発酵レモンサワー」はその成果の賜物。レモン果汁そのものを酵母で発酵させることにより、濃厚さ、まろやかさ、華やかさといったいろいろな特性を持つ香気成分が55種類も増加。余計な雑味を除去して、レモンが持つ多様な味わいを柔らかく調和させることにも成功している。香料や酸味料、甘味料不使用でも濃くて爽やかなレモンのおいしさを引き出している。
村田さん 「僕自身も日本料理の伝統に則って、ずっとやってきましたが、この「麒麟 発酵レモンサワー」もかなりこだわってつくられているようですね」
そう語る村田明彦さんは、老舗料亭「なだ万」に13年在籍し、2005年に名店ひしめく東京・荒木町「鈴なり」で独立。2012年から7年連続でミシュラン一つ星を獲得した和食の達人だ。日本料理の格式をベースにしながら今の時代に即した食材や調理法も柔軟に取り入れて独自性を追求し、多くの食通を魅了している。
村田さん 「ゴールドの缶もキリンのイメージそのもので、王道をいっていますね」
自身の店「鈴なり」でも自家製を振る舞うほど、生粋の「レモンサワー好き」という村田さん。毎日の晩酌でも缶入りレモンサワーが定番で、自宅には専用冷蔵庫まであるほど。一時期はキリンの「麹レモンサワー」が衝撃的においしくて、「冷蔵庫のなかを「麹レモンサワー」ですべて埋め尽くした(笑)」こともあるそう。そんな村田さんに早速、新発売の「麒麟 発酵レモンサワー」を試してもらった。
村田さん 「うん、これメチャメチャおいしいですね!レモンの皮の味もちゃんとあって、ほど良い苦味もある。甘みも適度で、鼻に抜ける香りはレモンそのもの。バランスがいいんでしょうね。忖度なしにうまいです(笑)」
おいしさを絶賛する一方で、香料・酸味料・甘味料不使用の点にも驚いている。和食離れが叫ばれ、化学調味料が多用される家庭の現状に危機感を抱いて昨今は、食育の現場にも積極的に参加する村田さんらしい着眼点だ。
村田さん 「そうなんですよ、そこもスゴい。料理でも調味料無添加って、おいしさのバランスを図るのが難しいんです。和食も、旨味と苦味、酸味、甘み、塩みで上手にバランスを図って、ひとつのおいしさをつくっていくのですが、それを無添加で、となると確かな経験が必要になってくる。これはきっと、発酵によって旨味が増しているからなんでしょうね」
経験から知り得た発酵の力を最大限に活用して、素材のおいしさを引き出すレモンサワーを志向する。そんなキリンの理念にも賛同したようだ。
村田さん 「とても大手メーカーがつくった製品とは思えません。レモンそのもののおいしさがしっかりと表現されていて、本当に驚きました。これほどまでにおいしい缶入りレモンサワーって今まで飲んだことがなかった。ウチの冷蔵庫が「麒麟 発酵レモンサワー」でいっぱいになることは間違いないです(笑)」
醤油や味噌を例に出すまでもなく、発酵は日本料理との親和性も高いが、「麒麟 発酵レモンサワー」に合う料理を尋ねると、「家庭でつくる和食にもスゴく合うはず」と、誰でも自宅でつくれそうな2品を提案してくれた。
1品目の「アジフライ」は、七味唐辛子を少し振った生醤油に、刺身用アジの切り身の両面をくぐらせて、5分ほど置いた「洗い漬け」を使用。「麒麟 発酵レモンサワー」のキレある味わいに、醤油のキリリとした風味を合わせた。
もう1品は「里芋の煮っころがし」。里芋のホクホク感が炭酸のシュワシュワ感と好対照を成して抜群。豚バラを使ったところもポイントで、脂の濃厚なコクをレモンのスッキリ感がキレイに洗い流してくれる。これぞ、マリアージュという最高の相性だ。
村田さん 「自宅で試してみたんですが、刺身との相性もバッチリでした。発酵レモンのおいしさが合うんでしょうね。胡椒を効かせた料理とも合いそうです。本当においしくて、飲みも、食も進む印象。このまま飲んでも十分においしいけど、季節の香りを添えても面白いかもしれません。今の時季だったら木の芽。もし、レモンサワー評議会があったら、かなりの好成績を収めるんじゃないですか?(笑)」
素材の魅力を活かし切って、日本料理のおいしさを伝える達人に、何度も「旨い」を連発させた「麒麟 発酵レモンサワー」。その実力は本物だ。
キリンビールお客様相談室
フリーダイヤル:0120‐111‐560
1974年、東京生まれ。祖父がふぐ屋を営んでいたことから幼少期より料理に関心を抱き、高校を卒業してすぐに和食の世界へ。老舗の日本料理店「なだ万」に入社し、本店である「山茶花荘」をはじめ、計13年在籍して腕を磨く。2005年、東京・荒木町「鈴なり」を開店。昨今は農林水産省が主導する「和食給食応援団」にも参加し、食育にも積極的に取り組んでいる。
鈴なり
荒木町の小径にひっそりと佇む、予約困難な人気店。食材の走りと旬、名残を意識して春夏秋冬を表現する王道の日本料理を振る舞うが、「生雲丹と蟹の内子、フカヒレの玉地蒸し」など、取り合わせの妙で食通を唸らせる看板料理も多数。村田さんのキャラクターもあって、肩肘張らずに楽しめるのも、この店を語る上で外せない魅力のひとつ。
【住所】東京都新宿区荒木町7 清和荘1F
【電話番号】03‐3350‐1178
【営業時間】18:00~24:00
【定休日】日曜・祝日
※お店のデータは通常営業時のものです。時節柄、変更されている可能性があります。お出かけ前にご確認ください。
文:田代いたる 写真:大谷次郎