新観光列車「海里(KAIRI)」で楽しむ早春の新潟・庄内の美食旅

新観光列車「海里(KAIRI)」で楽しむ早春の新潟・庄内の美食旅

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昨年10月5日にデビュー以来、新潟駅~酒田駅間を結び、沿線の豊かな食文化と景観を楽しむ列車として評判なのが、JR東日本の新観光列車「海里(KAIRI)」だ。 この春の酒田・鶴岡発上り列車の4号車ダイニングでは、“庄内イタリアン”で知られる「アル・ケッチァーノ」のオーナーシェフ・奥田政行氏が監修する春のメニューを提供。奥田シェフお薦めの見どころがいっぱいの庄内エリアを巡った後は、美しい日本海の夕陽を眺めながら「海里(KAIRI)」で上質な旅の醍醐味を存分に味わいたい。

新観光列車「海里(KAIRI)」の楽しみ

メインコンセプトは“日本海美食旅”──。

日本海と雄大な山々に育まれた新潟県、日本屈指の穀倉地帯の庄内エリアの豊かな地元食材を使った4号車ダイニングで提供するメニューを通じて、美食はもちろんのこと、地域の歴史やさまざまな文化に触れることができる。その見どころと食の魅力を“食の都庄内”親善大使でもある、イタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフに伺った。

お話を伺った人

奥田政行シェフ

2000年に開店した山形・鶴岡のレストラン「アル・ケッチァーノ」のオーナーシェフ。庄内地方で世代を超えて栽培されてきた在来作物や“生産者との絆”にこだわった庄内イタリアンを提供。2004年からは“食の都庄内”親善大使に任命され、国内のみならず海外でも広く活躍している。

4号車ダイニングは2人掛けと4人掛けの計24席。食事・ドリンクなどをセットにした旅行商品として発売。
乗車するとすぐに運ばれてくるウエルカムドリンク。

“生産者の絆”にこだわった珠玉の庄内イタリアンを提供

山形県庄内地方は日本でいちばん四季がはっきりしている地の一つです。春になると野草、山菜、筍、そして春野菜が庄内地方を賑わせます。春のメニューでは、その息吹を最初に“庄内の春やさいアルケ風バーニャカウダ”として味わっていただきます。“アルケ風”とはカリフラワーをペーストにしてにんにくの香りをつけたもの。アンチョビではなく、地元の魚醤を使います。ほかにもだだちゃ豆、山形県魚である最上川の天然サクラマス、イワナの卵、藤沢カブ、など庄内の春の恵みをふんだんに盛り込みました。車窓に広がる日本海の美しい夕陽を楽しめるよう、彩りもバリエーションも豊か。消化もいいですから、到着地の新潟の夜も十分に楽しめますよ

と奥田シェフは話す。

弁当

「海里(KAIRI)」の上り列車で供される食事には、庄内のさまざまな春の恵みがぎっしり詰まっている。手前の「海と畑の箱」には“庄内の春やさいアルケ風バーニャカウダ”をはじめ、山形県産サクラマスなどを。真ん中の「海と大地の箱」には、肉と魚を一度に味わえる“アル・ケッチァーノ春のスペシャリテ”や“庄内米の米粉パスタのジェノベーゼ”などを彩りよく盛り込む。栄養満点な“春野菜と庄内豚ベーコンのミネストローネスープ”や、鶴岡銘菓シルクマカロンなどが入る食後のデザートまで、ワクワク感満載だ。

*食事メニューは食材の仕入れ状況により変更となる場合があります。

奥田シェフおすすめ① 食の都・庄内の見どころ

北に鳥海山、南に月山を望み、雄大な庄内平野を流れる最上川の河口に開かれた酒田市は、江戸時代初頭には東北随一の湊町として栄え、北前船交易によって上方などの文化が伝わった。今も色濃く残る湊町文化を探しながら散歩したい。

酒田のシンボル的な「山居倉庫」や庭園が素晴らしい「本間美術館」にぜひ足を運んでください。そして庄内の食材を使った“酒田フレンチ”をぜひ!僕がこうしていられるのも彼らが頑張ってくれたおかげです。なかでも「レストラン ロアジス」では、酒田ならではの食材でフレンチを牽引してきた太田政宏シェフのスペシャリテ(要予約)が味わえます

と奥田シェフ。

酒田の名所を訪ねる

山居倉庫
米どころ庄内のシンボルとして有名な「山居倉庫」。明治26(1893)年に旧庄内藩主酒井家が、米の保存と集積を目的に酒田米穀取引所の付属倉庫として建造した。
本間家旧本邸
酒田市最古の木造建築物である、長屋門構えの武家屋敷「本間家旧本邸」。樹齢400年の伏龍の松が見事だ。
土門拳記念館
「土門拳記念館」は戦後日本を代表する写真家・土門拳が、郷里である酒田市に寄贈した全作品約7万点を収蔵。日本で最初の写真美術館だ。

酒田フレンチのルーツを訪ねる

“美食のまち”酒田を代表する太田政宏シェフが最高顧問を務める、「レストラン ロアジス」。太田シェフの薫陶を受けた毛屋健シェフがその技を引き継いでいる。(以下3皿を含む太田シェフのスペシャリテは要予約)

「西バイ貝のパイ包み焼き」大きな貝の中には食感のいい貝の身と庄内産きのこがたっぷり。 香り高いソースにパイ皮を浸して余さず食べよう。
「ガサエビのマリニエール」地元で獲れたガザエビの濃厚なエキスが溶け出したスープが白ワインを呼ぶ。
「庄内牛フィレ肉のステーキ」柔らかな赤身肉は噛みしめるたび旨みが口中にあふれる。 庄内産きのこソース、付け合わせの庄内野菜との相性も抜群だ。

伝説のカクテル「雪国」を飲みに行く

dancyu本誌のバー特集でもたびたび登場している、酒田の「ケルン」。大正15年生まれで今年94歳になる井山計一さんがつくる伝説のカクテル「雪国」を求めて、全国からお客が訪れる。

ウオッカ、ホワイトキュラソー、ライムコーディアル、ミントチェリー、上白糖でつくる「雪国」。
現役でカウンターに立つ井山計一さん

奥田シェフおすすめ②ユネスコ食文化創造都市・鶴岡

鶴岡市は日本で初めてユネスコ食文化創造都市として認定された街。50種類以上の豊富な在来作物が存在する独自の食文化に加えて、庄内藩の城下町として栄えた鶴岡には藩校や明治大正期の洋風建築が点在している。

鶴岡の見どころは“海”と“山”、2つ五重塔があること。「善寳寺」の五重塔は日本で唯一の魚の供養塔。もう1つは「国宝・羽黒山」の五重塔。僕にとっては海の神様と山の神様です。現代的な「水田テラス」や「土門拳記念館」、「大宝館」や「鶴岡カトリック教会天主堂」など洋風建築も見逃せません。鶴岡ではもちろん「アル・ケッチァーノ」がお薦めですが、駅前の「FOODEVER」内には、僕のパスタが食べられる簡単なトラットリアもあります

と奥田シェフ。

鶴岡の名所を訪ねる

善寳寺
約1150年の歴史を誇る「善寳寺」にある総けやき造り、銅板葺きの五重塔。全国でもめずらしい魚類一切の供養塔がある。
天主堂
明治36(1903)年に完成した国指定・重要文化財の「鶴岡カトリック教会天主堂」。
大宝館
大正天皇の即位を記念して建てられた洋風建築「大宝館」。オランダバロック風の窓とルネッサンス風のドームを持つ。現在は人物資料館として公開されている。

地産地消の庄内イタリアンへ

今や全国的に有名な「アル・ケッチァーノ」の本店は鶴岡。地元食材を最大限に生かした地産地消の数々を心ゆくまで味わいたい。

「燻製鯛と平目のテリーヌ」ワインとともに味わえばほんのり樽香にも似た味わいに。 七草に見立てたミックスハーブが食欲を呼び覚ます。
「MIDORIのルッコラのアクアパッツァ」緑の春野菜にルッコラのペーストを溶かし込んだアクアパッツァ。 焼いたホウボウにたっぷり絡めて、風味を楽しむ。
「庄内豚のグリルと藤沢カブ」口に溶ける庄内豚の上質な脂身、焼いた在来野菜・藤沢カブの力強さ、 回しかけたトリュフオイルが渾然一体となって迫りくる。

日本海の夕景を楽しむ

運行に合わせて夕景が楽しめるように、「海里(KAIRI)」は新潟県村上市の桑川駅に30分間停車する。隣接する道の駅「笹川流れ夕日会館」からの日本海の景色は圧巻。お土産を選んだり、散歩を楽しんだりしてもよい。

「海里(KAIRI)」のスペシャルなおもてなし

JR鶴岡駅前にある「つるおか食文化市場 FOODEVER」には、上り列車(酒田・鶴岡〜新潟)の利用客専用待合室「FOODEVER 彩鶴」がある。くつろいだ室内で「海里(KAIRI)」のスペシャル映像を楽しみながら、ドリンク&スイーツのサービス、またはお土産を受け取ることができる。

車体は夕日と新雪のイメージを融合させたカラー。
車内アテンダント・アンバサダースタッフが細やかにサポート。笑顔で旅に豊かな彩りを添える。

お問い合わせ情報お問い合わせ情報

新潟・庄内の食と景観を楽しむ新観光列車「海里(KAIRI)」

詳しくは専用サイトへ

この記事で紹介したお店

「アル・ケッチァーノ」
【住所】山形県鶴岡市下山添一里塚83
【電話番号】0235‐78‐7230
【営業時間】11:45~14:00(L.O.)、18:00~20:30(L.O.)
【定休日】月曜日

「レストラン ロアジス」
【住所】山形県酒田市中町2‐5‐1マリーン5清水屋5階
【電話番号】0234‐24‐0112
【営業時間】11:30~13:30(L.O.)、17:00~19:30(L.O.)
【定休日】水曜日 ※夜は前日までの予約のみ。

「ケルン」
【住所】山形県酒田市中町2‐4‐20
【電話番号】0234‐23‐0128
【営業時間】19:00~22:00(L.O.)
【定休日】月曜日、火曜日

文:REVE 写真:大山裕平

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