
食いしん坊倶楽部のLINEオープンチャット「山手線!本気の昼飯マップ」で、メンバーから寄せられたランチメニューを徹底解剖してお届けする連載が再始動! メンバーの皆さんの力を借りて本格稼働するまでは、dancyu編集部のおすすめをお届けしていきます。連載の第20回目は、恵比寿『カウンター焼肉 ふかみ』の「赤身肉盛り合わせコース(松)2,300円」。

渋谷橋交差点に面したビルの8階に佇む『カウンター焼肉 ふかみ』。ここは、赤身肉の魅力を余すことなく味わえると評判の一軒だ。店主の深見耕平さんらが施すのは、肉の表面への繊細な包丁仕事。このひと手間により、赤身肉から濃密な旨味が引き出され、上質な脂のコクと溢れる肉汁を存分に堪能できる。

その『カウンター焼肉 ふかみ』が、2026年5月から待望のランチ営業をスタートした。全席の3分の2を占める12席のカウンターは、まさに“昼のひとり焼肉”に没頭するための特等席。「ランチでお出しする部位にも、もちろん看板の赤身肉が入ります」と語るのは、店主の右腕である大野俊昭さんだ。


この日の「赤身肉盛り合わせコース(松)」は、赤身肉のカメノコ(モモ肉)、ホルモンのハラミ(横隔膜)、ツラミ(頬肉)と3種の盛り合わせ。肉のおいしさが引き立つようにと、いずれの部位も、もみダレは塩ダレで。コースにはサラダ、キムチ、モツ煮、ご飯が付き、ソフトドリンクまで込みなのが嬉しい。

ここから始まる、昼からひとり焼肉の至福。まず自慢の赤身肉・カメノコをロースターに載せる。レア〜ミディアムレアでサッと焼くのが正解の部位だが、それは酒を飲むときの話。よりご飯と合うように、メイラード反応を待って、少し表面が焦げる程度まで焼こう。香ばしさが食欲をそそり、滲み出る脂も甘い。

ツラミもさっと炙る程度でいい部位だが、カメノコのようによく焼く。ハラミも言わずもがな、だ。味変は醤油タレと、青唐辛子を漬け込んだ酢で。とくに後者は、キリッとした辛味と酸味が肉の旨味を引き立ててくれる。
モツ煮も味わい深いので、ご飯がなくなったら、ぜひ追加で注文を。
昼焼肉ひとり飯の悦楽を、思う存分味わおう。
文:岡野孝次 写真:五十嵐一晴