
食いしん坊倶楽部のLINEオープンチャット「山手線!本気の昼飯マップ」で、メンバーから寄せられたランチメニューを徹底解剖してお届けする連載が再始動! メンバーの皆さんの力を借りて本格稼働するまでは、dancyu編集部のおすすめをお届けしていきます。連載の第19回目は、渋谷『Choi.s(チョイス)』の「サービスランチ(よだれ鶏)1,400円」。

山手線の線路を左手に感じながら、JR渋谷駅新南口から7分ほど歩くと見えてくる、中華料理『Choi.s』。オーナーシェフは恵比寿のチャイニーズの名店『MASA'S KITCHEN 恵比寿』で長年修業を積んだ、前川祐也さん。夜はシュウマイやニラレバ、エビチリといった定番中華と、国産クラフトビールなどが楽しめる人気店だ。

ランチメニューは「麻婆豆腐」「よだれ鶏」「日替わり」の3種類。一番人気は麻婆豆腐だが、個人的に推したいのは「よだれ鶏」だ。タレに利かせた唐辛子の辛味は刺激的というより、鼻に抜ける香り高いアクセント。醤油やごま油の風味が広がり、白いご飯との相性がとにかくいい。

国産鶏モモ肉のうるうるとした柔らかな食感の秘密は、丁寧な火入れにある。ネギやショウガ、紹興酒を効かせただしをひと煮立ちさせたら鶏肉を入れ、余熱調理でじっくりと火を通す。雑味や臭みは一切残さず、噛むほどにジューシーな肉汁があふれ出す。

また、よだれ鶏のソースには、醤油やゴマ油のほか、日本の純米酢や中国の黒酢、自家製ラー油や山椒油、朝天唐辛子も加わる。非常に複雑味があってコク深く、これがしっとりしたモモ肉に絡まり合う。
白飯を進めるよだれ鶏に、ご飯は大盛り、また普通盛りの場合はおかわり一杯まで無料だ。おまけにキムチ、大粒の梅干しが食べ放題で、納豆も1パックが付くサービスがある。

また、よだれ鶏にはケールやベビーリーフ、ルッコラ、セルバチコなどのグリーンサラダが添えられ(野菜の種類は日替わり)、よだれ鶏のソースがドレッシングとしてもいい役割を果たす。このご飯も野菜も進む、濃厚さ。最後の一滴までタレを味わいたいと思ってしまうほどだ。
文:岡野孝次 写真:五十嵐一晴