「都夏」と書いて「つげ」。若者文化が香る下北沢で愛されること31年、旨い料理と酒を元気よく提供する居酒屋である。この店で人気上昇中なのが、全量芋焼酎「ISAINA(イサイナ)」だ。ソーダ割りにすると果実がふわりと香り、オンザロックだとほっこりと芋が香る。「ISAINA」の“異才”な実力を名物料理とともに楽しもうではないか。
本格芋焼酎を強炭酸で割るソーダ割りが流行っている。東京・下北沢にある「都夏 下北沢本店」では、数多いフルーツ系サワーよりも、抜群の人気を誇るという。注目株は、全量芋焼酎「ISAINA(イサイナ)」。下のグラフにあるとおり、飲み方で香りが変わるのが特徴で、「ISAINA」をソーダで割るとフルーティーな香りが爽やかに弾け、オンザロックだと焼き芋のような甘い香りが際立つ。というのも、アルコール度数が低いと、宝酒造が独自に開発した「かおり酵母」由来の果実の香りが立ちやすくなり、度数が高いと、さつまいもをいも麹で仕込む全量芋ならではの香りが優先されるからだ。
魅力ある二つの香りを創出する「ISAINA」と絶好の相性となる逸品を「都夏 下北沢本店」にお願いすると、
「乾杯からひたすらISAINAという方も増えています。3杯目ともなると味を変えたくなることが多いのですが、なぜかほかの酒に浮気をしない。料理の味を邪魔しない程よさがいいんですね」と料理長の安本修也さんが話してくれた。
一方、「ISAINAは爽やかな余韻も魅力。なので、風味のいい料理がお薦めです」とは、グループの総料理長である片岡茂雄さん。そうしてチョイスしてくれたのは、ソーダ割りにはレンコンの海老すり身はさみ揚げ、オンザロックには鮎の山椒煮。「大葉と山椒という“和テイスト”の香りの余韻との相性は最高ですよ」と微笑んだ。
さっそくいただく。この組み合わせ、確かに間違いない。どんな料理にも寄り添う「ISAINA」だが、この2品との相性は格別だ。飲み方と料理のペアを組み替えても、また一興。「ISAINA」のポテンシャルの高さに乾杯である。
誰もが注文する看板料理。海老はブラックタイガーなど好みのものでOK。ちょっと手間はかかるが、揚げたての旨さは別格だ。塩とレモンで!
鮎の解禁とほぼ同時に出回る実山椒を組み合わた絶品。この山椒煮の煮汁をマスターすれば、魚種は何でもOK。玄人はだしの煮魚で乾杯だ!
●宝ホールディングス お客様相談室
【電話番号】075‐241‐5111(平日9:00~17:00)
「うちは料理も酒の種類も豊富ですが、ISAINAで最後まで通す人が多い。これは驚いています。飲み飽きしない焼酎。これって実はすごいんです」と安本料理長。味と香りの、飲み飽きさせないバランスが見事だと感心する。店での人気はソーダ割りだが、自身はとろみのある甘さを感じるロックが好みだと笑う。
都夏 下北沢本店
「魚、野菜、串焼き」を掲げ、31年前にオープン。下北沢の変遷も見守ってきた居酒屋は、地域密着型を貫く。客層の幅広さが、愛され度を物語っている。
【住所】東京都世田谷区代沢5‐29‐16
【電話番号】03‐3410‐8237
【営業時間】16:30~22:30(L.O.)、土曜は12:00~、日祝は12:00〜22:00(L.O.) ※ただし連休中の祝日は15:00〜
【定休日】なし
※個室あり
お酒は20歳を過ぎてから。飲酒運転は法律で禁じられています。
妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。飲酒は適量を。のんだあとはリサイクル。
文:斉藤 由利子 写真:よねくらりょう