世界中で愛されているプロセッコ。12月19日にはイタリア国内の品質基準をクリアしたプロセッコDOCの魅力にせまるオンラインイベントを開催します。イタリアンの巨匠・日髙良実シェフが料理の実演を、そして日本ソムリエ協会理事・水口晃さんがプロセッコの楽しみ方を提案してくれます。(詳しくは記事下の開催概要をご覧ください。)本記事では、一足先にプロセッコDOCのおいしさをお伝えします。
フレッシュ感があって溌剌とした酸味が魅力のプロセッコ。このイタリア産のスパークリングワイン、ソムリエの水口晃さんによると「じつはすごい人気モノ」なのだという。「数年前からフランスのシャンパーニュを抜いて、スパークリングワインで世界一の出荷量を誇っているんです」というから驚きだ。
その故郷は、イタリア最大のワイン産地であるヴェネト州と、その東のフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の2州にまたがっている。では、そこで造られたらどんなものでもプロセッコと名乗れるかといえば、そうじゃない。
「決められた生産地内で、グレーラという品種名のぶどうを85%以上使う等々、膨大な細かな基準をクリアしたものだけが“プロセッコDOC”と名乗ることができるのです」と水口さん。DOCとはイタリアにおけるワイン法の格付けで、原産地呼称保護制度のこと。品質と原産地は保証つきというわけだ。
高品質な酒、と思うとなんだか堅苦しくも感じるが、「とっても気軽なお酒なんですよ」と水口さんは和やかムード。現地では食中酒としてももちろん評価されているし、「食前酒としてまず一杯」があたりまえ。ビール感覚なのだというから、一気に親近感が沸いてきた。
味わいはもとよりボトルデザインも洗練された銘柄揃い。中には、ちょっと前までは見かけなかったタイプも……。それは、淡いピンク色の美しいロゼ。「イタリアで昨年末から出回り、今年の春に日本上陸を果たしました」と水口さんは教えてくれた。これからのプロセッコ、ますます面白いことになりそうで見逃せない!
「プロセッコはリラックスできるお酒」という水口さんは、ふだんから気軽に食前酒として楽しんでいるという。また、イタリア産のほろ苦リキュール“アペロール”でプロセッコを割った、現地で人気のカクテル“スプリッツ”も水口家定番とか。
一方、「いろんな料理に合うカジュアルさがいい」というのは日髙シェフ。刺身やピータン豆腐。はたまた、「とんかつやカレーライスにも、爽快なプロセッコが合うんですよ」とにこやかに話してくれた。そんな日髙シェフがつくる、プロセッコと楽しむイタリアンつまみとは!?
「プロセッコは軽快で口当たりのいいところが魅力。魚介料理にもぴったりです」。そういって日髙シェフが披露してくれたのは、手軽なプロセスとは裏腹に、豪華で見映えのいい美味なる2品。
1品目は、刺身の盛り合わせが驚きの変身を遂げる「カルパッチョ」。刺身に4種のソースをかけてハーブ類を散らした華やかな前菜である。2品目は、フライパンひとつでつくる魚介の煮込み風「ペスカトーレ」。数種の魚介を使ったトマトソースに、乾麺のままパスタを投入して一緒に煮込んでしまうという斬新なレシピ。つくっているそばから飲みたくなってしまう濃厚な香り漂うご馳走だ。
詳しいつくり方は12月19日(日)に行われるオンラインイベントで日髙シェフが実演しながら紹介してくれる。ときはクリスマス直前。自宅で日髙流つまみを再現して、プロセッコで乾杯! そんなハッピーな過ごし方を思い描きながら参加できるスペシャルイベントだ。
1990年創業のイタリア料理店「リストランテ アクアパッツァ」オーナーシェフ。日本のイタリアンブームを牽引してきた1人であり、多くの若手シェフを世に送り出し続けている。開店以来、徹底して素材を重視し、2020年には国認定の「オーガニックJASレストラン認証」を取得。
日本ソムリエ協会理事。麹町「ラ・スカーラ」(現在は閉店)でソムリエ取得後、1997年に渡伊。修業を重ねて帰国後、南青山の「フェリチタ」、日本橋の「アル・ポンテ」などを経て、04年に「ラ・ブラーチェ」開店に参加。09年から同店のオーナーとなる。02年には第4回イタリアンワイン技能コンテスト(イタリア貿易振興会主催)で優勝経験もある。
「プロセッコDOCが人気の理由が知りたい。」「年末年始にお勧めの料理とプロセッコDOCの楽しみ方を知りたい。」そんな人におススメのオンラインイベントを行います! 日髙シェフが生出演で本記事の料理を実演紹介します。ソムリエの水口さんによるプロセッコDOC解説も見どころです。お二人にチャットで質問をすることもできます。
さらに事前の参加登録で、本記事で紹介したプロセッコDOCのいずれか1本を、抽選で268名様にプレゼントします!
みなさまのご参加をおまちしています。
イタリア大使館貿易促進部
公式サイト文:安井洋子 撮影:森本真哉