即席麺の中でも不動の人気を誇る「サッポロ一番」シリーズ。dancyu読者にも支持が高い一流シェフの監修の下、上質で贅沢な味わいが楽しめる新シリーズが仲間入り。開発を手がけた3人のシェフからさらに上をいくアレンジを習い、その魅力を聞いた。プロの技が光る、おうちラーメンの競演をご覧あれ!
日本のラーメン文化に深く根づいている「サッポロ一番しょうゆ味」。その揺るぎないおいしさが、中華の巨匠・菰田さんにより、極上の味へと進化したのが「サッポロ一番 しょうゆ味 菰田欣也監修 酸辣湯麺風」だ。「出すぎず引きすぎず。これが今回のテーマ」と語る菰田さん監修によるスープは、「酸辣湯麺」をイメージ。クラシックなしょうゆ味に、酸味ととろみをプラスすることで、しっかり菰田流の“中華”になっている。
トッピングはササッとできる炒め物がお薦め。弾力のある豚肉、シャキシャキのチンゲン菜、コリッとしたきくらげなど、食感の違いが満足感を生み出す。具材は冷蔵庫にあるものでアレンジしてみよう。「火を通しすぎないこと」(菰田さん)。これさえ守れば、家庭でも巨匠の味を再現できるはず!
サッポロ一番 しょうゆ味 菰田欣也監修 酸辣湯麺風 | 1袋 |
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溶き卵 | 1個分 |
豚バラ薄切り肉 | 50g(長さ5cmに切る) |
チンゲン菜 | 1/2株(食べやすく切る) |
きくらげ | 12g(水で戻して一口大に切ったもの) |
酒 | 大さじ1 |
A オイスターソース | 小さじ1 |
A 胡椒 | 少々 |
サラダ油 | 小さじ1 |
鍋に500mlの湯を沸かし、麺を入れて3分ゆでる。器に添付の粉末スープを入れる。
麺をゆでている間に、フライパンに油を強火で熱し、溶き卵を入れて混ぜ、半熟状になったら取り出す。
続けて豚肉を焼き、チンゲン菜の茎を加える。酒をふって炒め、少ししんなりしたらきくらげ、チンゲン菜の葉、2の卵を加えてさっと炒め、Aで調味する。
器に麺、ゆで汁を入れ、3をのせて添付の仕上げの小袋をふる。
4000 Chinese Restaurant
【住所】東京都港区南青山7‐10‐10 パークアクシス南青山7丁目
【電話番号】03‐6427‐9594
【営業時間】12:00~ 18:30~(予約はウェブ予約システム“OMAKASE”にて)
【定休日】不定休
「子供の頃、叔父がよくみそラーメンをつくってくれた」という笠原さんが監修したのが「サッポロ一番 みそラーメン 笠原将弘監修 真鯛だし仕上げ」。真鯛のだしを採用した理由をたずねると、「店で締めに出す味噌汁に、鯛の骨を焼いてとっただしを使っているので、それなら、ラーメンにも合うだろうと思って」と打ち明けてくれた。「賛否両論」の味を家庭で気軽に楽しめるとは、なんと贅沢なことか。
鯛茶漬け風にアレンジしたラーメンは、胡麻だれをからめた鯛とスープ、麺が、違和感なく見事にマッチ。三つ葉、柚子の皮、わさびなど、和の香りがふわっと広がり、鼻をくすぐる。しかも、麺をゆでている間に、火を使わずに具の準備ができるなんて!「鯵や帆立の刺身も合いますよ」(笠原さん)。
サッポロ一番 みそラーメン 笠原将弘監修 真鯛だし仕上げ | 1袋 |
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鯛の刺身 | 40g |
三つ葉 | 3本(長さ3cmに切る) |
柚子の皮 | 適量(せん切り) |
わさび | 適量 |
刻み海苔 | 適量 |
白いり胡麻 | 適量 |
A 醤油 | 大さじ1 |
A みりん | 大さじ1/2 |
A 白すり胡麻 | 小さじ1 |
鍋に500mlの湯を沸かし、麺を入れて3分ゆでる。器に添付の特製スープ、液体スープを入れる。
麺をゆでている間に、ボウルにAを入れて混ぜ、鯛を加えてさっと和える。
器に麺、ゆで汁を入れる。2の鯛、三つ葉、柚子の皮、わさび、刻み海苔をのせ、白いり胡麻をふる。
賛否両論
【住所】東京都渋谷区恵比寿2‐14‐4
【電話番号】 03‐3440‐5572
【営業時間】18:00~20:00(最終入店)、ランチは土曜のみ12:00~
予約電話受付は定休日を除く12:00~22:00
【定休日】日曜・祝日
ファンから絶大な支持を集める「塩らーめん」をアレンジしたのは鈴木さんだ。「スープが旨いから、昔はよく、具をのせずに“素”で食べていたよ」。そう懐かしむ鈴木さんが監修した「サッポロ一番 塩らーめん 鈴木弥平監修 ペペロンチーノ風」のスープは、ファンの期待を裏切らない自信作だ。
どんなトッピングで楽しむか、悩ましいところだが、ラーメンもスパゲッティも麺だから、答えは一緒。スパゲッティに合うものなら何でも合うよ。塩らーめんは言わば白いキャンバス。家にある食材をサッと炒めてのせれば、間違いなくおいしくなる」と鈴木さん。
スープの味を決めるにあたり、最もこだわったのが、オリーブオイル。その豊かな味と香りを楽しみながら、さぁ、革新的な一杯を味わおう。
サッポロ一番 塩らーめん 鈴木弥平監修 ペペロンチーノ風 | 1袋 |
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無頭海老 | 3尾(殻付き) |
ブロッコリー | 20g(小房に切り分ける) |
アンチョビ | 小さじ1/2(叩いたもの) |
オリーブオイル | 大さじ1 |
海老は殻をむき、背に切り込みを入れて背ワタを取る。鍋に500mlの湯を沸かし、麺を入れて3分ゆでる。器に添付の粉末スープ、調味油を入れる。
麺をゆでている間に、フライパンにオリーブオイルを中火で熱し、1の海老、ブロッコリーを炒める。海老の色が変わったら、アンチョビを加えて炒め、麺のゆで汁をレードル2杯分注いで煮立たせる。
器に麺、残りのゆで汁を入れ、2を煮汁とともにのせる。
ピアットスズキ
【住所】東京都港区麻布十番1‐7‐7 はせべやビル4階
【電話番号】 03‐5414‐2116
【営業時間】17:00~22:00(L.O.)
【定休日】日曜・祝日の月曜
文:川端浩湖 編集:出口雅美(maegamiroom) 写真:広瀬貴子