季節の「引き算」料理
味噌でしっとり滑らかな"和風ミートローフ"

味噌でしっとり滑らかな"和風ミートローフ"

下味が決め手のミートローフは、ここではなんと味噌で。コクが倍増するだけでなく、挽き肉がしっとり滑らかに仕上がります。具材はお好みなので楽しい一皿です。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“和風ミートローフ”のつくり方

味噌入りの挽き肉だねに野菜を埋めて焼くだけのオープンミートローフ。ブロッコリーとミニトマトのクリスマスカラーはテーブルを素敵に演出してくれます。

材料材料 (4~6人分、15×19cmのバット1枚分)

★ 挽き肉だね
・ 合い挽き肉500g(脂身の少ないもの)
・ 玉ねぎ1/2個分(みじん切り)
・ バター小さじ1
・ 卵1個
・ パン粉20g
・ 酒大さじ2
・ 味噌大さじ2と1/2~3
・ 生姜小さじ1(すりおろし)
・ 胡椒少々
ブロッコリー小7~8房
ブロッコリーをゆでる塩少々
ミニトマト8個
小麦粉少々

1挽き肉だねをつくる

玉ねぎを耐熱のボウルに入れてバターをのせ、600Wの電子レンジで1分ほど加熱して混ぜ、冷ます。小さなボウルにパン粉を入れて酒を加えて混ぜ、しんなりさせる。

2混ぜる

ボウルに挽き肉だねの材料を入れて手で粘りが出るまでよく混ぜる。

混ぜる
挽き肉だねに味噌を加えると、しっとりジューシーに仕上がります。焼いたときに身縮みが少ないように挽き肉は脂が少ないものを選んで。

3バットに詰める

バットに挽き肉だねを広げながら平らに詰める。

4ブロッコリーとトマトの下準備

ブロッコリーは小房に切り、大きなものはさらに縦半分に切り、塩を加えた熱湯でサッとゆで、ザルにあげて粗熱を取る。トマトはヘタを取る。

5ブロッコリーとトマトをバットに埋める

ブロッコリー、トマトの下の部分に小麦粉をつけて、3に埋める。

ブロッコリーとトマトをバットに埋める
挽き肉だねとなじむようにブロッコリーとミニトマトに小麦粉をつけて埋め込むのもポイント。

6焼く

200℃のオーブンで25~30分焼き、取り出して、10分ほどおいて生地を落ち着かせてから食べやすく切る。

焼く
完成
味噌を入れるとその効果からか、挽き肉がしっとりと舌触りも滑らかになってコクも倍増。埋め込む野菜は好みのものでOK。れんこんやごぼうなどの根菜もおすすめです。

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 冬のレシピ
四季dancyu 冬のレシピ
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833480833
2021年12月15日発売/1,100円(税込)

文:中村裕子 写真:原 ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。